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「これ、持っててよ」




ベッドから起き上がったお前に






さりげなく手渡す。









「.......何これ」





「合鍵。今度俺が住むトコの。」





いつでも来ていいから






いや







頼むから







来てよ






お前がいないと






ダメなんだよ








なんて







今さら言えるわけもなく







ただ





お前の反応を待つ。









「いらない」






悲しそうなカオで言ったお前は






テーブルに鍵を置いて







部屋を出る。









「待てよ」






なんていう俺の声に








振り返るわけもなく






扉の閉まる音が





冷たく





静かに





響いた。

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作者名：遥 | 作成日時：2013年9月11日 13時

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