皆さん、それはセクハラです【ハイキュー】 (ページ10)

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＊days9 ページ10

烏野との練習試合が始まって、やっぱり金田一の様子がおかしい。影山くんのことに気を取られて集中できてないみたい。

及川先輩が戻ってきてサーブで追い詰めたけど、結局3セット目はあのよく飛ぶ茶色い頭の子の得点で負けてしまった。

まぁ、セッターが及川先輩じゃなかったからしょうがないか。

さ、仕事仕事っと。

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烏野の人たちはそろそろ帰ったかな？更衣室にしてた教室片づけに行かないと。

あれ？あれは、金田一と、国見、それから影山くん………？

影から見ていて、なんとなく理解した。今日の試合で、影山くんが以前の独裁的な王様でなかったことに複雑な心境だったんだろうね。金田一は優しい子だから。

こんなとこ見られたくないかな？そう思ってこっそり立ち去ろうとした瞬間、

ーーガンっ！

しまった。手に持ってたカゴをぶつけてしまった。

国見「誰かいるの？………ってA先輩か。」

金田一「あっ、さっきの……」

『ごめんね。たまたま通りかかって……。』

金田一「あの、俺！」

『またさ、烏野といい試合ができるといいよね！次は、私達が勝とう？』

金田一「っはい！」

国見もこれだけ素直ならいいのに。えいっ！頭撫でてやれっ！

金田一「A先輩っ！？」

『今日はがんばったからね！よしよし。』

国見「俺もがんばったんでご褒美ほしいです。」

いつも勝手に触ってくるくせに……。こんな風にお願いされたら断りずらい。

『じゃあ、よしよ……って、っ！！』

頭を撫でようとあげた手を掴まれて、壁際に押さえつけられた。国見の顔が近い。

『ちょっと…、っや！』

国見「まだ何もしてませんけど？あぁ、耳弱いですか？」

窓の外を見ると、烏野が通っている。

蛍がこっちを見てる！

国見「何よそ見してるんですか？……あぁ。烏野のメガネくんね。どういう関係なんですか？」

金田一「おい国見！見つかったらヤバいぞ！」

国見「教えてくれたら離します。」

『っ蛍は、元カレなの！』

国見「あ〜なるほどね。」

国見が手を離してすっと離れていった。

国見「面白くなりそうだね。」

あぁ、嫌な予感がする。目の前にいるこの狼が舌なめずりして、いつこちらに噛み付いてやろうか。そんな顔をしている国見の綺麗な顔から目がはなせなかった。