*9 ページ9
離陸する時は手を繋いでいたが、さすがに着陸する時は大丈夫だろうと思ったら、二人とも"怖いっ!"って言い出して結局手を繋いだ。
ン「うわーっ!!沖縄の空気っ!熱い!」
『ほんとだねっ!沖縄ーって感じ!』
シ「お前らさっきまでガタガタ震えてたくせに着いた瞬間それかよ。」
モ「まぁまぁ、シルクも沖縄にいる間くらいはつっこみお休みしてゆるーく行こうよ。」
キョウコ「モトキはいつもゆるーぃね。ってか沖縄の人っぽい。」
モ「実は琉球王国の末裔なんだよね。」
ン・A「『えっ!そうなの!?』」
シ「さらっと嘘つくな!こいつらすぐ信じるんだから!」
Aは初めは大人びてて物静かなやつとか思ってたけど、今ではンダホと並ぶ天然で、ビビリだ。俺らに打ち解けてくれたってことかな。
モ「シルクつっこみお休みだよー。」
シ「うるせっ!お前らと一緒にいたらつっこまざるを得ないんだよ!」
キョウコ「置いてかれるよー。シルクっ、行こっ!」
シ「腕組むなって!」
キョウコ「これで最後になるんだからいいでしょ?(小声)」
やけに今日はあんまはしゃいでないと思ったらそういうことか。キョウコも気持ちの整理つけ始めてんだな。少しは優しくしてやるか。
シ「とりあえず今日はホテル直行か。」
キョウコ「Aと二人部屋!女子トークしよー!」
『もちろん!あ、のろけはほどほどに〜笑』
キョウコ「Aの話も聞かせてもらうからねっ!」
『それは、どうかなぁ〜。』
キョウコ「だってこのブレス、マサっ!」
Aが慌ててキョウコの口を塞いでいる。
『夜話すから。ねっ?』
なんだ?ブレス?マサイって言い掛けてたよな?何か嫌な予感がする。
キョウコ「やばっ!あたしらめっちゃ置いてかれてんじゃん!」
『走っちゃおっか。』
そう言って手をつないで走っていく姿を俺はただ見つめていた。
62人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:milkcrown | 作成日時:2018年12月18日 15時