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今日は待ちに待った修学旅行だ。空港に現地集合ってことで……。
あっAだ!隣にいんのは………マサイ?Aめっちゃ笑ってね?マサイもいつもより楽しそうに笑ってる。
なんだか俺が近づけないでいるとAがこっちに気付いて手を振っている。


シ「マサイ、A……一緒に来たのか?」



『シルクおはよー。マサイくんとはそこで会ったんだよー?』


マ「Aちゃんが集合場所わかんなくて迷ってたみたいだから一緒に来たんだよ。」



『違っ、一人でも大丈夫って言ったのに、マサイくんが俺が行くから動くなって……』


俺は二人が楽しそうに言い合ってるのを見てられなくってAの手をとって歩き出す。


『シルク?』



シ「俺らのクラスあっちだから、マサイまたな!」


『マサイくん、ごめんね!』



マサイなんかに謝ってんじゃねえよ。俺が苛ついて急ぎ足で歩いてると、


『シルク!腕、痛いっ。』



シ「っごめん!」



慌てて手を離すと、Aの手首には見慣れないピンクのブレスレットがあった。



シ「こんなのいつもしてたっけ?」



『こ、これ?ふ、普段はアクセとか着けれないけど今日は先生達も見逃してくれるかなぁって………』


どこか挙動不審なAに少し違和感を感じたがその理由はわからなかった。


『シルク?どうかした?さっきからなんか変だよ?あたしなんか怒らすようなことしちゃったかな?』


シ「ごめん、なんでもない。こっちの話だ。それよりA飛行機乗れんのか?お前ンダホ並のビビリだからなぁ。」


『ばかにしないでっ。飛行機くらい乗れますー。』



ーなんて言ってたくせに、飛行機が動きだしたら、

『シルク、ごめん。手握ってていい?』


Aに、そんなこと言われて断るやつなんていない。


シ「いいよ。しっかり握っててやる。」

 
俺がAの手の感触に酔いしれてると、


ン「シルク、俺も怖いっ!手握ってて!!」



3列シートの真ん中に座った俺は、何故か好きな子とおデブに挟まれて両手をホールドされている。まさに天国と地獄だ。いや、空だから天使と紅の豚かな。

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作者名:milkcrown | 作成日時:2018年12月18日 15時

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