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HRも終わり、みんなまばらに帰っていく。いつも通りキョウコは俺の元へ来る。
シ「お前も今日は部活なかったよな?」
キョウコ「うん、今日は休みだね。」
シ「話があるから一緒に帰ろう。」
キョウコ「えー今日はAちゃん誘って遊びに行こうと思ったのに!」
シ「大事な話なんだよ。」
キョウコ「んーわかった。」
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俺らはいつも遊んでる公園にきた。その辺のベンチにかける。
シ「キョウコ、ごめん、俺さ」
キョウコ「やだよ!シルク、あたし別れないから。」
シ「はっ?俺まだなんも……」
キョウコ「わかるょ!あたしいつだってシルクのこと見てるし、考えてるんだもん。今日のシルクいつもと違った。Aちゃんを見るときの目、あたしあんな風にシルクから見られたことない!」
シ「キョウコ……」
キョウコ「わかってたよ?あたしが余りにもうるさいから付き合ってくれたんだって。たぶんモトキにもお願いされたんでしょ?でもいつか、一緒にいたら好きになってくれると思ってた。」
シ「ごめん。お前のこと嫌いじゃない。まぁいっかって気持ちで付き合い始めたのは本当だ。毎日楽しかったし、感謝もしてる。だけど俺、Aに惹かれてる。別にこの恋が報われなくてもいい!自分の気持ちに嘘つきたくないんだ。」
キョウコ「……わかった。シルクが真剣なのはよくわかった。でも、来月の修学旅行が終わるまでは別れたくない。じゃないとあたし何するかわかんない。」
シ「お前が気が済むようにしたらいいよ。ひどいのは俺だしな。」
俺のこの選択が間違っていたと気づくのは、まだ先のことだった。
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作者名:milkcrown | 作成日時:2018年12月18日 15時