君は僕の太陽【fischer's】 (ページ16)

今日:27 hit、昨日:6 hit、合計:55,937 hit

＊16 ページ16

しかし、ンダホの食欲はすごい。あんな肉のかたまりが似合うやつはなかなかいねぇ！今は動けないってンダホとモトキとキョウコはベンチで休憩してる。俺はAがどうしてもシーサーの置物が欲しいって言うんで買い物に付き合ってやってる。

『確か、この路地の先を右に曲がると工房があってそこのシーサーがめちゃめちゃ可愛いのっ！そこでしか売ってないんだって！』

シ「ほんとにここであってんのか？」

『んー、あった！あそこの家じゃない？』

シ「ほんとだ！あれっぽいな。」

店に入ると、

『シルク、どうしよう？可愛すぎて選べない！全部持って帰りたい！』

無茶なことを言ってやがる。

シ「どうせあいつら食べ過ぎてまだまだ動けないんだからゆっくり選べよ！」

『そうかな？じゃあちょっと待っててね！』

もっとかかるかと思ってたが、Aは意外にも早く選んで帰ってきた。

シ「なんでそのシーサーにしたんだ？」

お世辞にも可愛らしいとは言いにくい、いかついシーサーだ。

『えっ？あ、うーん………シルクには内緒。』

シ「なんだよそれ？笑まぁいいや！あいつらのとこ帰るか！」

さっきの道を帰ろうと歩き始めると、急に雨が降ってきた。

シ「これは、スコールだな。あの軒下で雨宿りしよう！走れっ！」

急いで走ったが、びしょびしょになってしまった。

シ「A、大丈夫か？」

そう言ってAを見ると、俺よりも濡れてTシャツは透けて下着が見えてしまってる。

『だいぶ、濡れちゃったねー！シルクもびしょびしょだよ？』

シ「俺はいいからお前これ頭から被っとけ！」

俺はリュックの中に入れてあった大きめのスポーツタオルを渡した。

『でも、シルクも風邪ひいちゃうよ？』

シ「お前、自分の姿見てみろよ。いいから気にせず使え。」

Aは自分の姿を見て、素直にタオルを被った。