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転校生が入ってきた瞬間、俺は目を疑った。天使が空から落ちてきた。それぐらいキレイで、高校生とは思えない大人びた印象を受ける。これは言っちゃだめだけど、クラスの女子とは違いすぎる。


担任「ほら、藤崎。自己紹介して。」



『藤崎Aです。よろしくお願いします。』

ニコッ


クラス中がざわめく。なんだ、あの破壊力のある笑顔は!第一印象から一転、笑うとめちゃめちゃ可愛いっ!!一目惚れってこういうことかな。


ン「ねぇねぇ!シルクっ!あの子めっちゃ可愛くない?」



シ「あぁ、マジでやべぇなぁ!」


俺の席の前に座ってたンダホが話しかけてくる。俺もンダホも興奮して普通に声がでけぇ。視線を感じてそちらを見ると、キョウコがこっちを見て睨んでる。後で何か言われっかな。



担任「藤崎の席は……あのうるさいやつの隣だな!おいシルク!お前学級委員だから学校案内してやれ!」


シ「うーす。(ちょっとラッキーだな!)」



『よろしくね。』



シ「おぅっ!」



キョウコ「Aちゃん!よろしくっ!あたし城崎キョウコ。キョウコでいいよ!」



『キョウコちゃん、よろしくね。』



シ「お前、席遠いのに来んの早えな!」



キョウコ「このうるさいのが、あたしの彼氏でシルク!もう先生達にまでシルクって呼ばれてるからね。Aちゃんもシルクでいいよ!」


シ「俺の紹介までご丁寧にどうもありがとうよ!」



ン「俺っンダホ!野球部でショートしてる!Aちゃんは前の学校で何部だったの?」


気がつくと、周りはクラスメイトに囲まれている。Aちゃんは色んなやつらから質問を受けて困りながらもひとりひとりに答えている。



先生「おーぃ、お前ら席につけー。1限始まってんぞー!」


シ「昼休み、学校案内してやるから!」


『ありがとう、シルクくん。』



Aちゃんの笑顔は相変わらず天使のようだ。俺は昼休みまでまったく授業が頭にはいってこなかった。

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作者名:milkcrown | 作成日時:2018年12月18日 15時

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