君は僕の太陽【fischer's】 (ページ46)

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冬休みも終わって新学期が始まった。予想通り席替えがあったが、Aとは離れ離れになってしまった。しかも昼休みも先約があるから、と違う友達と食べている。俺が話しかけても困った顔で逃げるし、最近では顔見ただけで逃げる始末だ。

ン「ねぇシルク？Aちゃんのこと知ってる？」

シ「なんだよ？」

最近のAの態度にイライラしてた俺は、ンダホにそのイライラをぶつけるように返事をしてしまう。

ン「Aちゃん、写真部辞めたんだって。俺の友達の写真部の子が言ってたんだ。」

シ「はぁ？それならマサイが知って…………」

そういやマサイも最近忙しいとか言って集まりに顔を出さない。資格試験の勉強が、とか言ってたけどそれも終わったはずだ。

シ「あいつら、なんか隠してんのか？俺ちょっと放課後Aに聞いてみるわ。」

ン「うん。みんなでまた遊んだりしたいもんね。」

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SHRが終わり、号令後飛び出すように教室を出ようとするAを掴まえる。

シ「ちょっと話があんだけどいいか？」

『私は何も話すことなんて………』

シ「いいからちょっと来いよ！」

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Aの手を引っ張るように屋上へとやってきた。

シ「最近、A俺のこと避けてるよな？俺なんかしたか？何隠してんだよ！」

『何も隠してない。』

シ「じゃあなんでだよ！」

『もう迷惑なの。あたしに構わないで！シルクなんか好きじゃない！』

シ「そうかよ。今までしつこくして悪かったな！」

俺はAをその場に残して走り去った。

何も考えたくなくてがむしゃらに走った。気が付くといつもの河川敷にいた。

俺の気持ちは迷惑だったんだな。

冷たいものが頬を伝った。

なんだ………俺泣いてんのか。
失恋ってこんな泣けんだな。

俺はいつも自分のことしか考えられなかったんだ。あの日、もう少し冷静にAに話を聞くことができたのなら……。