いつか、きみのとなりで【fischer's】再 (ページ39)

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＊壁ドンno.6 ページ39

「マジかっ！俺最後じゃん！」

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ーーガチャ

マ「うーっ、緊張するわーっ！」

『いつも通りのマサイくんだね。なんか安心した！笑』

マ「なんか疲れてねぇ？」

『精神的にねっ。だからお手柔らかにお願いします。』

マ「じゃあ、シチュエーションはこれで、セリフは………」

しっかりと紙にセリフが書き込まれている。マサイくんは作り込む派だね。

マ「セリフはなんとなくでもいいから！やってみっか！」

設定は、私が幼馴染のマサイくんに彼氏と別れた報告をする。

壁を背に、床に座ることにした。

『また振られたんだけど……。何がダメなのかなぁ？』

マ「わがままなとこと、機械オタクなとこと、あとは……

『もぅ言わないでいいってば！』

マ「俺にしとけばいいのに………(小声)」

『えっ？』

ーードン

マ「俺にしとけばって言ったの。」

隣に座ってたマサイくんが、膝立ちで壁に手をついてこっちを見ている。

『本気じゃないくせに。』

マ「俺はっ！ぅおっ……

『えっ？』

ーードダダダっ

えーっと………落ち着こう。たぶん、さっきセリフを書いてた紙を勢い良く膝で踏んだマサイくんが、転けて………。

これはいわゆる床ドンってやつでは………
マサイくんの顔が近い。

マ「昔からお前のこと好きだから。」

『…………………………』

固まって何も返せないでいると、

マ「ってごめん！とりあえず退くな！」

慌ててマサイくんが私の上から離れて、体を起こしてくれた。

『びっくりした！』

マ「頭打ってねぇ！？ケガは？」

『どこも痛くないよ！………ただ心臓が痛いくらい早い。』

マ「俺も焦ったわ！でもやり直しとかぜってームリだと思って、あと最後のセリフだし
と思って………すまん！」

『大丈夫だって！笑これで終わったし。行こっか？』

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ーー映像確認後

シ「はっ？何だこれ？」

マ「事故だ事故っ！こんな予定じゃなかったんだ。」

ペ「何シルク妬いてんのー？」

シ「っちげーよ！……でもこれ嫁クロードも本気で喜んでねえ？」

『違う、違う！設定通りに進んでたのに、あぁなっちゃってあわててるだけ！でもそういう意味では予想を裏切られてびっくりした。』

ン「マサイってそういうミラクル起こすもんね！」

『キュン度は…………95キュン。』