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1話 ページ2

インターホンを鳴らすと、それを待ち構えていたかのように勢いよくドアが開いた。


いづみ『お姉ちゃん!』

貴女『久しぶり!』


数年ぶりに会った妹は、すっかり大人の顔で、日本を離れていた時間の長さを思い知らされる。
それでも中身は相変わらずのようで、そのシスコンぶりに安堵した。


ぎゅうぎゅうと抱きついてくる彼女を引き剥がし、団員に挨拶をしたいと願い出ると、稽古場にいると言う。


父の代からほとんど変わらない建物の中。
今更ながら、帰ってきたのだという実感が沸いた。



稽古場へと続く扉の前に立ち、軽く深呼吸をしてからドアノブに手をかけ、足を踏み出した。

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作者名:ぷに | 作成日時:2017年7月16日 20時

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