今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:1,517 hit
小|中|大
1話 ページ2
インターホンを鳴らすと、それを待ち構えていたかのように勢いよくドアが開いた。
いづみ『お姉ちゃん!』
貴女『久しぶり!』
数年ぶりに会った妹は、すっかり大人の顔で、日本を離れていた時間の長さを思い知らされる。
それでも中身は相変わらずのようで、そのシスコンぶりに安堵した。
ぎゅうぎゅうと抱きついてくる彼女を引き剥がし、団員に挨拶をしたいと願い出ると、稽古場にいると言う。
父の代からほとんど変わらない建物の中。
今更ながら、帰ってきたのだという実感が沸いた。
稽古場へと続く扉の前に立ち、軽く深呼吸をしてからドアノブに手をかけ、足を踏み出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
10人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぷに | 作成日時:2017年7月16日 20時