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白いポピー ６６ ページ16
「まだ暗い？」
白石「せやなぁ、でもAの顔はよう見えるで」
「そんなキャラじゃないでしょ？」
目が見えない彼女、自分の足で立つことさえできなくなってしまった彼女
それでも、彼にとったら最愛の人
「蔵ノ介君、私を好きになってくれてありがとう」
そうして彼女は眠ってしまった
初日の出に照らされて夢の中に落ちていった
彼は待機していた跡部家のドライバーに連絡をして病院へ戻るよう伝えた
その途中で跡部本人にも連絡をしてみんなを呼ぶよう伝えた
彼らは分かっていた
彼女が生まれた誕生日に
彼女の命が消えるのを
病院に着いてもできる事は何もない
ただ静かに眠らせてあげることだけ
白いポピー…眠り、忘却
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作者名：神月しずく | 作成日時：2020年3月11日 20時
