イケメン彼女は紅一点3 (ページ19)

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インタビューと撮影が終わり、各々帰り支度をする。

渡「A、今日千賀くんに誘われててAも呼んでって言われたんだけど来れる？」

『う〜ん…行きたいけど、今日ラウール送って帰る約束してるから。ね？ラウール？』

ラ「え？あ、うん。」

ラウールを連れスタジオを出るA。
駐車場の車に乗り込むと何も言わず走り出す。

『ラウ、もしかしたら遅くなるかもしれないからお母さんに電話してくれるかな？』

ラ「うん。」

しばらく無言が続き都心の高層階ビルへ着いた。最上階の展望台へ登るとそこには声も出ない程の夜景が広がっている。

ラ「凄い…。」

『でしょ？私もよく学生時代来てたんだ。ラウ、なんでも抱え込まなくていいんだよ。ラウには頼りになるお兄ちゃん達が居るでしょ？』

ラ「Aちゃん…。Aちゃんは学校生活どうだった？」

『私？楽しかったよ。でも、やっぱりジャニーズ唯一の女子ってものあったりしたから周りの目とか心無い声とかは気にしちゃってさ。一時辞めることも考えてた。』

思春期の学生は特に残酷だ。物珍しいものを除外しようとして、言葉の刃を振りかざしてくる。

『でも仕事は好きだし勉強も好きだったんだよねwそれでやっぱり助けてくれたのはあの6人と先輩達だったの。』

ラ「そうなんだ…。ねぇ、僕ってこのままSnowManに居ていいの？」

『何言ってるの？デビューも決まってこれからって時に…あのね、そんなの気にしないの。ラウールの魅力が分からないなんて可哀想だね、その人達はﾆｺｯ』

自分より小さい体が自分の大きな体を包む。
冷たい夜風に対してAの暖かい体温が移っていく。

ラ「Aちゃん、今はみんなに頼らせて？いつかはAちゃんの事守れるようになるから。」