イケメン彼女は紅一点12

・ ページ21

岩「だ、だから…そのメイクが気に入らないって言ってんの。大我に大我の色で可愛くして貰ったAとか見てられない…」





照の口から出た言葉にビックリすると同時に、やっと理解出来た事実に微笑ましくなって口角が上がる。





岩「ねぇ、笑い事じゃないんだけど。俺マジでムカついてるから。」







『ごめんっ…wそっか、それで怒ってたのね？誰にも報告しないで長居してごめん。照を嫌な気持ちにさせて。』







岩「もういいよ。その代わりさ、そのメイク変えて。それで俺Sugar歌うのとか無理。顔近いもんあの振り。」






あの振りって…。自分でつけた振りでは？なんて思ったけどこれ以上拗ねさせる訳にもいかない。でも今更メイクし直すのは時間が無い。







『申し訳ないけど今からフルメイクし直すのは時間ないから出来ないの。』





岩「は？じゃあもう許さないよ。」







『じゃあさ、リップだけ変えるから照塗ってくれる？照がキスして取れたんだよ？ﾆｺｯ』








岩「…っ。本当にAってズルいよな。楽屋戻るぞ。」








戻ると向かい合わせになって顎を持たれてリップが塗り終わるのを待ってるけど、一切リップが唇に触れた感覚がない。その代わり柔らかな感覚が伝わる。









『照？…っん…ちょっ、照！みんな居るよ！？』







岩「他の奴らだってAにベタベタじゃん。今ぐらい俺とくっついてもいいだろ。」







『しょうがないなぁ…いいよ？もっかいして？その後リップ塗って。』








絶対数人には見られてるだろうけど、少し短いキスをした後上手く塗れたのか満足気な照が可愛すぎてもう一度キスをしたくなった。

この小説の続きへ→←#139 メイクなんかしないで(岩本)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す