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「ねぇ、信くん」
信「何?」
「最近、夜によく吐いてない?」
信「え…」
「近くの病室だから聞こえちゃうんだよね」
そう言ってにこって笑ったAが
俺に向かって何かを差し出した。
信「…レモン?」
「落ち着くよ」
信「レモンで?」
「匂いがね、何かスッキリするの」
信「ふーん…」
「まぁまぁ、だまされたと思って
試してみなよ」
俺の太陽みたいな、Aの笑顔。
別に好きってわけじゃない。
Aを見てると笑顔になれるだけ。
元気になれるだけ。
恋じゃない。そんなんじゃない。
君が教えてくれたおまじない。
その日の夜は、本当に
吐き気に襲われなかったんだよ?
大人になった今なら、素直に
ありがとうって言えるのかな。
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有岡苺(プロフ) - めっちゃいい話でした!! (2017年7月3日 0時) (レス) id: f97c864d88 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - コメントありがとうございます!忙しくて全然更新してませんでしたね、すいません!これからはなるべくしようと思います!読み続けていただけるとありがたいです! (2015年1月9日 16時) (レス) id: d2c5b49128 (このIDを非表示/違反報告)
MIKU - 続編ものすごい気になります(><)更新お願いしてもいいですか? (2014年11月16日 1時) (レス) id: e60ba4fc30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルク | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yami-HP/
作成日時:2014年6月8日 22時