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信「再発…って」
切なそうに笑って
Aが目線を下に下げる。
「最近、なーんかしんどいなぁって
思ってたんだけどね。
再発しましたーって言われちゃった」
嘘。嘘って言って。
そんなわけないじゃん、ビックリした?
って笑ってよ。
信「でも、そんな素振り
1度もしてなかったじゃん…」
「当たり前だよ。
信くんには知られないように
頑張ってたんだもん」
あはは、ってAの笑い声が
空気に溶けて消えていく。
信「… ふざけんなよ」
「…ごめんなさい」
Aの白い肌に伝う透明な涙。
「やだ…死にたく、ないよ…。
まだ信くんと一緒にいたい…」
信「……っ、やめろよ、死ぬとか言うの」
考えなかった。
Aがいなくなる日が来ることなんて。
あの笑顔が見れなくなる日が
あの声を聞けなくなる日が
もうすぐ来るかもしれないなんて
そんなの…考えたくも、ない。
誰もいない屋上のすみっこ。
2人でただただ泣きじゃくった。
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有岡苺(プロフ) - めっちゃいい話でした!! (2017年7月3日 0時) (レス) id: f97c864d88 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - コメントありがとうございます!忙しくて全然更新してませんでしたね、すいません!これからはなるべくしようと思います!読み続けていただけるとありがたいです! (2015年1月9日 16時) (レス) id: d2c5b49128 (このIDを非表示/違反報告)
MIKU - 続編ものすごい気になります(><)更新お願いしてもいいですか? (2014年11月16日 1時) (レス) id: e60ba4fc30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルク | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yami-HP/
作成日時:2014年6月8日 22時