先生、好きです。3

綺麗なその人は10 中堂side ページ8

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三澄にAが店を出てったと聞き、
慌てて追いかける。


公園の横を通りかかった時に
見覚えのある後ろ姿を見つけた。


名前を呼んで、顔を上げたAの目は
赤く泣き腫らしていて。



また傷つけてしまった、と、心が痛む。



「A、」


そう言って俺が近づくと、Aは怯えた顔をした。


「や、やだ、聞きたくないっ、、！」


耳を塞いで震えているA。





気づけば俺は耳を塞いでいる両手を掴むと

抵抗するAを力ずくで抱き寄せ、






「やっ、やめ、んッーーー！！！」



Aの唇を塞いだ。





Aが離れようとしても、逃さない。

深く、深く口付ける。



「、ん、ぁ、、けい、、く、んっ、、、」



Aの目から涙が流れたのが見えた。





そっと唇を離すと、
消えそうなAを抱きしめる。


「、、A、誤解だ。さっきのは事故だ。

南のことも、同級生以上に思ったことはない。



悪かった、、お前が不安な思いをしてることに
全然気づいていなかった。」




そう言って顔を見ると、
Aの目からはポロポロと涙がこぼれ落ちる。





「、わ、私、まだ系くんと
一緒にいていいの、、？」





Aが俺を見上げる。




一体どれだけ不安にさせていたんだろうか。
罪悪感でいっぱいになる。




涙を拭ってやり、頰に手を滑らし

もう一度Aにキスをする。






「いいも悪いも、俺がお前を手放せない」






そう言って、俺はAを見つめる。


きっと今自分は情けない顔をしているに違いない。

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