温泉3 中堂side ページ16
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部屋に着いてすぐ、夕食が運ばれてくる。
「美味しい〜!」
そう言って刺身を食べているA。
「、、お前本当にうまそうに食うな」
もうだいぶ長いこと一緒にいる気がするが
コロコロ表情が変わるこいつは
見ていて飽きない。
食後、Aが冷蔵庫に入っていた
ビール瓶を取り出してこちらを見る。
「もうちょっと飲む?」
「、、記憶なくすまで飲むのは勘弁だからな」
「わ、わかってるよ!」
あの時のAを思い出して思わずフッと笑う。
しばらく2人でビールを飲んでいると
少し酔ったのか、若干顔が赤くなった
Aが言った。
「あー。幸せ。」
「ん?」
「昔は旅行に行ったら
何が何でもたくさん観光したいなんて思ってたけど
こうやってのんびり、温泉入って、
美味しいご飯食べて、お酒飲むのって
すごい幸せだな〜って」
「まぁ、そうだな」
すると。
ふいにAが、隣にいた俺の肩に頭を乗せた。
「系くんと一緒だから、なおさら幸せ。」
ふふっと笑ってそう言って見上げてくる。
ドクンと心臓がはねる。
思わず手を伸ばし頰に手を添えて親指で
Aの下唇をゆっくりなぞる。
「、、お前、誘ってんのか」
そういうと
「へ、、!?
い、いや、、」
と、慌てて離れようとするので
逃すまいととらえる。
「もう遅い」
「っそういうわけじゃ、、んっ、」
背中をぐっと引き寄せ口付ける。
ゆっくり唇を離し、至近距離で
見つめ合うと、俺はもう一度唇を合わせ
今度は深くキスをする。
ふわりとお互いから香るビールの匂いのせいか
はたまた浴衣のせいか
Aの甘い声が
背中に回してくる手が
いつも以上に自分を煽る。
そのまま2人で布団になだれ込んだ。
息を切らしたAが言う。
「、お風呂、せっかく入った、のに、」
「もう一回入ればいい」
俺はそう言ってAの綺麗な首筋に顔を埋める。
色っぽく体をよじる姿に
クラクラして頭がおかしくなりそうになる。
堪らない。
その夜は、夢中でAを求めた。
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みーこ(プロフ) - アンナチュラル再熱して、読破しました!素敵なお話ばかりで癒されました〜また読みにきます! (2022年5月31日 0時) (レス) @page40 id: 71713ba9a2 (このIDを非表示/違反報告)
milk(プロフ) - ユメさん» ありがとうございます!頑張ります(*゚▽゚*) (2018年4月15日 20時) (レス) id: 25eefb2072 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - いつも楽しく読んでます!中堂先生推しのあたしはwelcome backの中堂先生で萌えました(笑)読んでてムフって変な声出ましたwwwこれからも甘々な中堂先生を楽しみにしてますね(*´∀`*) (2018年4月15日 17時) (レス) id: 798b127b08 (このIDを非表示/違反報告)
サリナ(プロフ) - この作品って中堂さん落ちの作品ですか? (2018年4月7日 17時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:milk | 作成日時:2018年4月7日 16時