迷子2 ページ13
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「かけたーーー！」
そう言ってりなちゃんが絵を持って
私に飛びついてくる。
私は座ったまま抱きとめ、膝の上に
乗せてあげると後ろから小さい身体に腕を回す。
「えーりなちゃん、上手だね〜！」
「りなね〜いつも絵かいてるの」
「そうなんだ！今度お姉さんも
描いてほしいな〜」
「いいよ！」
そう言って私の顔を見上げるりなちゃんの
顔にかかった髪の毛をそっと耳にかけてあげる。
可愛いなぁ。
そう思ってぎゅーっと抱きしめる。
「おねえたん、いい匂いするー」
「え、ほんとー？」
そんなやりとりをしていると
視線を感じる。
ふと顔を上げると、いつのまにか
手続きを終えた系くんがこっちを見ていた。
「系くん？」
考え事でもしていたのか
一度呼んでも気づかないのでもう一度呼ぶと
「あ、、、悪い、」
とこちらにやって来て
「今流してもらった。時期に親も来るだろ」
私達の前にしゃがみこみ、そう言った。
「おにいたんはおねえたんのことすきなの？」
りなちゃんが突然系くんに聞いた。
私は焦って
「ちょ、ちょっとりなちゃ、」
止めようとすると
「あぁ、」
と系くんがりなちゃんの頭を撫でて言った。
私の顔が赤いことに気づかないりなちゃんは
そのまま話を続ける。
「おねえたんも、おにいたんのこと
せかいでいちばんすきだって！」
「そうか」
系くんがニヤリと笑ってこちらを見る。
「いや、その、、」
「おねえたん、おにいたんとけっこ、」
「り、りなちゃんちょっと待って！！！？」
慌てて私がりなちゃんを止めたのと同時に
「りな！！！」
お母さんとお父さんと思われる夫婦が
待合室に入ってきた。
「ママ！パパ！」
りなちゃんは2人に飛びつく。
良かった、と安堵するご両親。
「本当に、ありがとうございました。」
そうお母さんは涙目でお礼を言い
りなちゃんはお父さんにだっこされて
帰っていった。
「、、、いつか、子どもほしいな」
無意識に言葉が口から出ていた。
なにも言わない系くんが気になって
ちらっとそちらを見上げると
系くんは
「お前、いい母親になりそうだな」
そう言って、照れ隠しか目を逸らしたのだった。
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みーこ(プロフ) - アンナチュラル再熱して、読破しました！素敵なお話ばかりで癒されました〜また読みにきます！ (2022年5月31日 0時) (
レス) @page40 id: 71713ba9a2 (このIDを非表示/違反報告)
milk(プロフ) - ユメさん» ありがとうございます！頑張ります(*ﾟ▽ﾟ*) (2018年4月15日 20時) (レス) id: 25eefb2072 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - いつも楽しく読んでます！中堂先生推しのあたしはwelcome backの中堂先生で萌えました（笑）読んでてムフって変な声出ましたｗｗｗこれからも甘々な中堂先生を楽しみにしてますね(*´∀｀*) (2018年4月15日 17時) (レス) id: 798b127b08 (このIDを非表示/違反報告)
サリナ(プロフ) - この作品って中堂さん落ちの作品ですか？ (2018年4月7日 17時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milk | 作成日時：2018年4月7日 16時
