先生、好きです。2

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私はどんな顔をしていたんだろう




「A、わ、わるい、」

先生がひどく焦った顔で
よろめいた私の体を支えたが、

私はそれを、ゆっくり振り払うと
自分の携帯で
宍戸さんの番号を開いて、先生に渡す。




「、A、」

と、先生が私に何か言いかけようとしたが、


「、終わったら、
私の机に置いておいてください。」




そう言って、逃げるように部屋から去った。





東海林side



「、、中堂さん、」

六郎が口を開いた。



「、、、、、。」


中堂さんは茫然とした様子で
しばらくAが出て行った方を見つめていたが、
そのままAの携帯で電話をかけ始めた


「、え、追わなくていいんですか？」

六郎がおそるおそる聞く。


「、、、今追いかけていっても、
自分でもなんて言葉をかけていいのかわからない」


思わず私も口を開く。

「でも！！」



「お前は誰だ」


私の言葉にかぶせて、中堂さんが
電話の相手に対して強めに言った。



私は六郎をちらっと見る。


六郎はうなづき、

「俺、見てきます。」と部屋を飛び出していった。



中堂さんも、電話の相手から

この前のビル火災の被害者の1人である
高瀬が関係していることを聞き出した瞬間

ラボを飛び出した。




私は急いでミコトに中堂さんが出て行ったことを
報告する。




1人夕日が差し込んだ静かなラボに取り残される。



なんだか、
元の和気あいあいとしたUDIには
もう戻れないような気がした。

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