先生、好きです。2

11-5 六郎side ページ14

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夜、ラボに行くと
中堂さんがパソコンで何かを作っていた。



「、お疲れ様です」

声をかけるとこちらをちらっと見て

またパソコンの画面に視線を戻す。



最近の中堂さんであれば、

おう、くらいは返してくれていた。

明らかにAさんが来てから中堂さんの態度は

柔らかくなっていたのに、また元に戻りつつある。



「中堂さん、」


声をかけても視線はそのままで



「なんだ」

そう答える中堂さんは
むしろ少しイラついているように見えた。



でも、気にせず話を切り出す。


「中堂さんは、Aさんのこと、
どう思ってるんですか？」



そう聞くと、中堂さんのキーボードを打つ手の
動きが止まる。



「ずっとこのままでいいんですか？」


「、、何の話だ」


中堂さんはますます苛ついた様子だったが、

俺は御構い無しに続ける。




「そうやって自分の都合で行動して、

Aさんの気持ちを考えたことはあるんですか？」


中堂さんが顔を上げて俺を睨みつける。


でもこちらも怯みはしない。



「、、俺はずっと、中堂さんとAさんは

両思いだと思っていたから、応援してたんです。

お似合いだなって、2人の雰囲気が好きだったから、
諦めてたんです」




「、、、」





「でも、中堂さんが昔の恋人とAさんを
重ね合わせていたなら、話は別です。


中堂さんだって、Aさんの気持ちに
気付いてましたよね？

俺は、中堂さんに振り回されて辛い顔をしてる
Aさんを見るのは耐えられません」



「、お前には関係な「あります！！！」


中堂さんにかぶせて、つい声を上げる



「俺も、Aさんが、好きです。」



中堂さんが目を見開いた。




「中堂さんがいつまでも
はっきりできないでいるのであれば、


自分がAさんを幸せにします。」



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