8日目 ページ9
なるべく会話が途切れないように帰ってきた僕達。
Aちゃんの緊張もなくなってきたみたいで普通に会話してくれた。
こ「あのさ、言おうか迷ったんだけど…Aちゃんって異性が苦手だったりする?」
これは正直確信はない。ただ直感的にそう思っただけで。でも初対面の時もなーくんが来た時も妙な距離感はあった。
A『…っ!言わないでおこうと思ってた。うん。男性恐怖症です…』
さっきまで楽しそうな雰囲気だったが僕の一言で暗くなってしまったAちゃん。色々聞きたいことはまだあるけどとてもその続きを聞けるような雰囲気でもなくて…
こ「そっか。わかった!教えてくれてありがとう!!」
わざと明るく振る舞って僕は気にしてないよと態度で伝える。実際特に変わるものもないしね。僕の言葉に答えるように困ったような笑顔を向けて頷いてくれたAちゃん。
もしかしたら…この状況にそれも関係しているのではと彼女には何かあると思っていたから。でも今は話したくない、とでも言うように固く結ばれた口元。
こ「無理に話さなくてもいいし、聞かないからそんなに力入れなくていいよ…笑」
こ「それと!!また敬語になってる!!!」
A『…っあ、わかった!!うん!』
気にしていなかったところを指摘されたからか少し言葉に詰まって返事をするAちゃん。
家についてからも少しぎこちないAちゃんだったけど安心してほしくて僕からは話題にしなかった話を…それでも聞いてほしかったのか遠慮がちに見つめてくる。
どんな事でも受け入れるって言うのは難しいけど、ちゃんと聞くからさ。だから無理しないで、消えてしまいたいなんて思わないでよ…
まるで今にも消えそうな、いなくなってしまいそうな雰囲気で。せっかく出会えたんだから他人に話せることもあるじゃんか…
そう言葉で伝えられなくても伝わってほしいと見つめ返す僕。
自覚してしまえば止まらなくなる気持ちにもう少し蓋をして…彼女が話し出すのを待った。
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次から夢主ちゃんの過去に入ります…
プライベートが忙しくて中々更新出来ずにごめんなさい(汗)
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作者名:みるみる | 作成日時:2021年5月31日 13時