step 5 ページ6
〜 side ジェヒョン 〜
電車を降りればキャリーケースを引きずりながらも必死に付いて来るAが小動物みたいで笑いを堪えながら少し歩調を緩めた。
JH「何食べたい？」
通じてなくても何となく雰囲気で察したのか食べ物の写真を見せて来たA。
お前スマン先生を知らないのに韓国の食べ物は知ってるのかよ…
JH「韓国料理知ってる？」
「しらない」
翻訳機をちょくちょく使いながら会話をしてると分かったのが、Aは初海外、初飛行機、初1人旅だったらしい。
親がよくそれを許してくれたな、って翻訳機に打ち込むと少し彼女の顔が暗くなった。
まぁあとで聞こう、それより腹ごしらえだ。
JH「初韓国料理ならやっぱりここだな」
「ま…マシッソ？ここ」
JH「うん！」
俺が笑顔で首を縦に振れば目を輝かせたA。店内に入っても何が食べたいか分からないと言う彼女の分も頼む。
春でもまだ肌寒いこの季節にピッタリと言えば石焼ビビンバで、キムチチゲと海鮮チヂミも頼むと小さな店の小さなテーブルはすぐに埋め尽くされた。
"韓国語"
"いただきます"
"教えて"
1回1回俺が分かりやすいように翻訳機で打ち直してくれるAが可愛くて笑うと彼女は訳が分からないと言うように眉を顰めた。
JH「チャル」
「ちゃる」
JH「モッケ」
「モッケ」
JH「スムニダ」
「すむにだぁ」
JH「チャルモッケスムニダ」
「ちゃるモッケスムニだぁ」
ちょっと発音が弱くても徐々に教えて行こう。
食べ方も知らない彼女の為に手本として石焼ビビンバを混ぜコチュジャンを入れてまた混ぜ合わせる。目の前で彼女もそれを真似るからまたそれが面白い。
JH「食べてごらん」
手で合図すると彼女は大きく一口頬張った。そしてすぐに分かりやすく頬を緩めて目を輝かせる。
JH「フハッ！子供かよ！」
「美味し！ジェヒョン！いっご！」
興奮しながらも食べ進めて行くから俺も自然と笑顔になる。喜んで貰えて良かった。
全部完食出来るとは思ってなかった。
まさか…Aがここまで食べる女の子だと思って居なかったのだ。
女の子って少食なんじゃ…？
俺より食べてたよね…？
満足したのかニコニコしている目の前の小柄な彼女のどこにさっきの食事が入ったのか不思議だ。
「あっ…ま、マネー」
どうやらお金を持って居ないA
JH「要らない」
手を横に振ると"ありがとう"と頭を下げるから礼儀のなった子だと感心する。
別に元から出す気だったのに…
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ころっけぱん(プロフ) - ジェヒョンと仲の良いウィンウィンとかNCTの中国人メンバーとの絡みが欲しいです！是非、登場させてください！ (2018年4月8日 11時) (
レス) id: e74d7e8b12 (このIDを非表示/違反報告)
ころっけぱん(プロフ) - お気に入り登録させていただきました！楽しんで読ませてもらってます！リクエストしてもいいですか？ (2018年4月7日 20時) (レス) id: e74d7e8b12 (このIDを非表示/違反報告)
cie(プロフ) - もう毎日の糧ですほんとに！これからも応援してます！ (2018年4月7日 18時) (レス) id: 814b67575a (このIDを非表示/違反報告)
Haru_88(プロフ) - 初めまして。設定でクン、ルーカス、チソンの本名が間違えていますよ。 (2018年4月7日 10時) (レス) id: bf03d27c62 (このIDを非表示/違反報告)
BOSS - はじめまして!いまのところ全部読ませてもらってとても気に入りました(#^.^#)。メンバーみんな優しくて主人公ちゃんが今後どう成長していくのか楽しみです。更新頑張ってください^^ (2018年4月7日 1時) (レス) id: 4752a62601 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クム | 作成日時：2018年4月2日 21時
