step 40 ページ42
〜 side マーク 〜
練習が終わって宿舎に帰るまでの道のりをまたいつも通り皆と一緒に歩く。だけど俺が気になって仕方ないのはAヌナの事だ。
いつもならジェヒョニヒョンとかジェミナと歩いているはずなのに、今日は1人で真顔で歩いていた。
それが気になって気になって仕方がなくなった俺は少ない勇気を振り絞ってヌナの隣に並んで歩いた。
MK「ヌナ曲の方どうですか？」
「ん〜」
MK「眠いんですか？」
「ん〜」
ダメだ、聞こえてないらしい。
別に顔を俯かせてる訳ではないから泣いてないのは見えるんだけど、綺麗なヌナの顔が真顔だから怖い。何を考えているのかいつも以上に読み取れなかった。
MK「ご飯食べて帰りません？」
「ん〜」
MK「こっち行きましょ」
「ん〜」
よっしゃ！作戦成功だ！
どうせ空返事なんだから賛成してくれるなんて目に見えてた俺は食事に誘うとそれをすぐテヨニヒョンにカトクで伝えた。
もう既に前のヒョン達とは距離が空いてしまっていたし、丁度良い。
1番後ろを歩いていた俺はヌナの手を引くとそのまま近くの食堂に入った。
MK「ヌナ何食べます？」
「これ」
MK「あとは俺が適当に頼みますね」
「うん、お願い。あと炭酸飲みたい」
MK「普通のサイダーで良いですか？」
「うん」
やっぱりご飯は食べるんだ、なんて少し笑っちゃうけどそれでも浮かない顔をするヌナ。
ご飯が来てからも食べ始めれば美味しそうに笑って、俺の話も聞いてくれるんだけど何かいつもと違う。
明日も学校に行って、そのあとお互い練習があるからと早く帰ろうと言うヌナを無理矢理引きずって来たのは漢江で、近くで売って居たアイスを手にベンチに2人で座った。
「ここのアイス美味しいね」
MK「ヌナ食べてる時は本当に幸せそうな顔してますね」
「食べてる時だけね」
MK「そーゆー意味じゃないの分かってますよね」
「こっちちょっと食べる？」
MK「食べたいです。一口交換します？」
「ん、はい」
……え。
俺が言った一口交換って普通にお互いが今使ってるスプーンで相手のを掬って食べるって意味だったんだけど、どうやらヌナは違ったらしい。
ヌナの食べているストロベリーチョコチップのアイス。それがたっぷり乗せられたスプーンを思わず一時停止してガン見してしまう。
「早くしないと溶けるから食べるよ」
そうやってヌナが急かすからその手首を掴めばスプーンいっぱいのアイスを口に含んだ。
MK「うわ、それ凄い甘いですね」
「感想それかよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 554人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ころっけぱん(プロフ) - ジェヒョンと仲の良いウィンウィンとかNCTの中国人メンバーとの絡みが欲しいです！是非、登場させてください！ (2018年4月8日 11時) (
レス) id: e74d7e8b12 (このIDを非表示/違反報告)
ころっけぱん(プロフ) - お気に入り登録させていただきました！楽しんで読ませてもらってます！リクエストしてもいいですか？ (2018年4月7日 20時) (レス) id: e74d7e8b12 (このIDを非表示/違反報告)
cie(プロフ) - もう毎日の糧ですほんとに！これからも応援してます！ (2018年4月7日 18時) (レス) id: 814b67575a (このIDを非表示/違反報告)
Haru_88(プロフ) - 初めまして。設定でクン、ルーカス、チソンの本名が間違えていますよ。 (2018年4月7日 10時) (レス) id: bf03d27c62 (このIDを非表示/違反報告)
BOSS - はじめまして!いまのところ全部読ませてもらってとても気に入りました(#^.^#)。メンバーみんな優しくて主人公ちゃんが今後どう成長していくのか楽しみです。更新頑張ってください^^ (2018年4月7日 1時) (レス) id: 4752a62601 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クム | 作成日時：2018年4月2日 21時
