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*
お茶子は当然というように大きく頷く。
私は苦笑しつつ、確かにいつも社交的ではない割には、本当に好きな友達が近くにいたなと思う。本当、お茶子はよくわかっている。
「先週ぐらいに、みんなでAちゃんの家に遊びに言ったの覚えとる？ 」
「うん、学園祭の準備のためでしょ？ 」
学園祭一週間前の土日、衣装の準備をするために主なキャストのお茶子と、緑谷くんとか、たくさんの仲の良いクラスメイトがミシンが無いからって私の家に来たことがある。その時に仕事時行っていたと思ってたお母さんと鉢合わせしてしまって、随分気まずくなったのをよく覚えている。
「あの時ね、Aちゃんのお母さんが話してくれたの。轟くんとのこと 」
その言葉を聞くまで、すっかりそのことを忘れていたことに気がつく。
＿＿＿＿轟くんは、Aちゃんの弟なんやから。
そうだ、あのことがあった。
「Aちゃんがさ、家に何も無いって言って、近くのコンビニにジュース買いに行った間に『あなたたちだけに話しておくけど』って話してくれたの 」
「『あの子は多分、轟焦凍に対して罪の意識を持っている 』って、お母さん言ってた 」
ぎくりとした。
罪の意識。そんなつもりはなかったけれど、母にはそう見えたのだろうか。
「『それは本来自分の持つべきもの、背負うべきものだけど、あの子は罪の意識を持つだろう。あの子は誰にもそういうことは誰にも言わないだろうけど、Aのそういう気持ちを、せめて友人であるあなたたちだけは分かってあげてくれないか。どうか、Aのことをよろしくおねがいします 』って 」
一瞬、のどがぐっと詰まった。
驚き、怒り、気恥しさ、嬉しさ、鬱陶しさ。その全てが入り混じった、説明のできないぐちゃぐちゃの感情が、体の中を猛スピードで駆け巡る。
お母さん＿＿＿＿、
こみ上げてくるそれを必死に飲み込んで、私はわざと明るく訊ねた。
「で、最初にそれを聞いた感想は？ 」
「おったまげたよ〜！ もう、えーっ、ほんとにーっ！？ って感じよ。 特に、デクくんなんて仰天して、気絶してたよ。Aとお母さんの前では一応、みんな平静を装っていたんやけど、駅に着いた瞬間もっかい驚き直したよ。だって、轟くんときょうだいなんて、なんかすごい事だなって、思わない？ 」
胸に鈍い痛みを感じる。私は手を必死に降った。
「ないないない。私、憎まれてるし 」
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正義のヒーロー赤マフラーZ(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます！私もいちごさんの作品の作品を拝見させて頂いています。友達申請、させていただきますね。 (2017年8月12日 19時) (
レス) id: 90857948a4 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - こんにちは！！思春期+密室や気になるアイツはノーブラ野郎を書いている者です……！いつも愛読させていただいてます！！！！これからも更新頑張ってください！友達申請とかしてもいいですか……？？ (2017年8月12日 18時) (レス) id: a88477f61c (このIDを非表示/違反報告)
正義のヒーロー赤マフラーZ(プロフ) - あーるさん» コメントありがとうございます。物語シリーズ、一時期ハマってました(笑) (2017年8月12日 16時) (レス) id: 90857948a4 (このIDを非表示/違反報告)
あーる - 面白かったです！まさかの某迷子Pである。いつか、「かみまみた」って言ってくれるかなぁ。 (2017年8月12日 15時) (レス) id: 5ac2a3e4cf (このIDを非表示/違反報告)
正義のヒーロー赤マフラーZ(プロフ) - 麥さん» すみません！私としたことが外し忘れていましたm(_ _)mご指摘ありがとうございます！ (2017年8月12日 13時) (レス) id: 90857948a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：正義のヒーロー赤マフラーZ | 作成日時：2017年8月12日 12時
