期末試験の七話 ページ7
*
放課後、遊びの約束をする者や、居残って勉強に励む者、またはそのどちらでもなくそそくさと帰路につく者で賑わう教室の中で、
「頼むっ！勉強教えてくれッ！」
一際目立つ赤髪を床に押し付けて、華麗な土下座をしている猛者がいた。それが俺だ。
「えっ、鋭児郎くん！？勉強を教えるのは構いませんが......どっ、土下座！？やめてください。お顔が汚れてしまいますっ！早く頭を上げ...... 」
「はぁあ、つまりアンタはAに勉強教えて貰いたいと？だめだね。ほら、分かったんならとっととＡ組に帰んな。しっしっ。」
「そこをなんとか！お願いだっ！」
「一佳ちゃん。鋭児郎くんはそんな悪い人じゃないよ。この間だって元はと言えば私のせいなのに......」
先週の屋上でのちょっとした騒動のせいで、B組のメンツからの俺の信用はガタ落ちだ。
こないだだって鉄哲に英語の教科書を借りに行ったら、『お前はもうダチなんかじゃねぇ。女、いやAの敵だ。』と言われた。
流石にその時は親友に裏切られた悲しみで三分ほど動けなくなってしまったけれども、まあ自業自得とも言える。
それはしょうがないで済ませることができたが、今回の件は別だ。
「今月の期末で赤点取ったら、林間合宿行けねぇんだよぉおお！！」
「......一佳ちゃん、私からもお願い。一緒に合宿行きたい
俺は知ってるぞ、挙道。朝日奈みたいなかわいい女子が『だもん』と語尾に付けると......
「......ッ！！しょうがない、今回だけは見逃してあげる。」
核兵器よりも怖い、致命傷になるということをなッ！！
「おっしゃああっ！！よろしくなッ、朝日奈！」
「ありがとう一佳ちゃん！！」
思わずガッツポーズをする俺と、嬉しさを体現するかのようにその場でぴょんぴょん跳ねる朝日奈。
「
傍から見れば癒される雰囲気をぶった斬ったのは、
「次、Aに手ェ出したら承知しないから。」
挙道の冷酷な一言と、こちらに向けられるＢ組メンツの鋭い視線だった。
「鋭児郎くん！赤点とらないように一緒に頑張りましょう！」
「お、おう......」
本人は気づいていなかったけどな。
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レナ(プロフ) - ROGIANNUさん» いやほんとそれこういう青春味わいたい(遠い目) (2020年3月10日 21時) (
レス) id: 530767d994 (このIDを非表示/違反報告)
ROGIANNU(プロフ) - こう言う恋愛したい(叶わない願望) (2019年1月24日 0時) (レス) id: da2397e68f (このIDを非表示/違反報告)
正義のヒーロー赤マフラーZ(プロフ) - フユキさん» ご愛読ありがとうございました！次作のネタはみう考えついているので、近いうちに公開する予定です。ご期待に応えられるよう精進します！ (2017年6月29日 20時) (レス) id: 90857948a4 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 夢主ちゃんかわゆすな♪えーじろー君カッコいい！かわカッコいいで終わったの！！ヤバい♪(/ω＼*)楽しませてもらいました！！ありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2017年6月29日 19時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - あ〜っ終わった〜！もう、ほんっとに可愛くて終始しんどかったです。 (2017年6月29日 17時) (レス) id: 3b75a384a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：正義のヒーロー赤マフラーZ | 作成日時：2017年6月25日 13時
