僕は僕自身を (ページ7)

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本番を迎え、何事も無く、デビューライブを終えることが出来た。

車に乗り、宿舎に向かっている途中でも相変わらず僕は朝のニュースのことしか考えていなかった。

メンバー達は僕が相当疲れているから黙っているんだろうと思ったのか、5人で話してくれている。本当にありがたかい…やっぱりメンバー達は優しいなと思う。

しかし、宿舎に着いて、夜ご飯を食べているときでさえも僕はここに心あらずとでもいうかのような表情をしていた為、流石にメンバー達が心配し、夜ご飯を食べ終えた後に、1人ずつ僕とヨンジュンの部屋に来た。

BG side

Aヒョンが朝からおかしい。

今朝、ニュースをいつもの通りにみて、今日はデビューライブだ～とか呑気なこと考えて、朝食をとっていると

A「…」

Aヒョンが珍しくニュースを見ながら、ぼーっとしていた。

おかしいと思った僕は、Aヒョンに

「？どうしたんですか、Aヒョン」

そう聞いた。

そしたら、Aヒョンは、一瞬ハッとした表情になったあと、

「え？あ、いや…なんでもないよ！ちょっとデビューライブで緊張するなーって笑」

そう答えたAヒョンは、何処か悲しそうだった。

しかし、その後、ライブの会場に向かって、リハーサルやら本番やらこなしているうちに、あっという間に夜になってしまった。

車の中でもぼーっとしていたけど、疲れているせいかなと思うようにしていた。

…そう思わないと、僕の中でのAヒョンのイメージが崩れてしまいそうだったから。

勝手にイメージ決めつけるなって感じかもだけどさ…

けど、やっぱり

Aヒョンに涙は似合わないから。

Aヒョンはクールな顔と、僕達にしか見せない可愛い笑顔が

1番似合う、素敵な人なんだから。