甘えたい ページ37
「A、朝だよ。早く起きて」
いつも早起きなA、今日に限って寝坊。
部屋に迎えに行くと、布団の中でスヤスヤと眠る。
「朝だよ」
『んー』
「A？」
いつもと違う、違和感。
おでこに手をあてると熱さが伝わる。
「お熱測ろうな。
体温計、今とってくるから待ってて」
部屋をあとにしてリビングにむかい体温計を手にする。
母にAが具合が悪いことを告げた。
＊
ピピピッ
「39度か。高いなー」
「涼太、Aどう？」
「39度。病院かな？」
「そうね……」
母とAを病院に連れていくかの話をしていると
『にぃに……』
弱々しい声を出し起きたことを伝える。
「大丈夫？辛いから病院行こうな」
『……やぁ』
ぶんぶんと顔を振って嫌がり
『にぃに、だっこ……』
涼太の温もりを求める。
「辛くないの？」
『にぃにと、いっしょ』
離れたくないようで涼太の服を掴みながら、辛そうに呼吸する。
「一緒にいるから。大丈夫だよ」
優しい声で頭を撫でてやると、嬉しそうな顔をしてスヤスヤと眠りにつく。
「このまま病院連れて行っても泣き叫ぶだろうし、座薬ある？
入れてあげて落ち着いてから考えよう」
ねぇ母さんと続けると、母も納得してくれてた。
それから涼太がAのそばで看病。
冷えピタはあまり好きでないため、タオルを絞りおでこにあてる。
『……にぃ、に？』
目を擦りながら涼太を探す、ここに居るよっと言うとにっこり笑う。
「お薬入れたからお熱下がったよ。
ご飯ちょっとでも食べようね」
『あーん、しゅる』
「今日だけ、特別だよ」
ちゃんと1人で食べれるよう練習中だけど、具合が悪い時には、沢山甘やかす。
普段も甘いでしょって突っ込まれても困るけど。笑
『にぃに、だいしゅき』
「俺も。はやく良くなって、いっぱい遊ぼうな」
愛おしそうにAを見つめる涼太なのでした。
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秘密の花園【片寄涼太編】
試作品ですが、書いてみました。
評価頂けると嬉しいです。
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ninon(プロフ) - こんばんは、！触らないで！のパスワード教えてください (2021年9月19日 0時) (
レス) id: cafde1820d (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 私は片寄とれお君と岩ちゃんが好きなんです！れお君のツンデレなところとか.....。4人で一緒にいる場面を見てみたいです！！ぜひ、かいてくれませんか？ (2019年7月29日 23時) (レス) id: a624d1b453 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころ(プロフ) - Naginaさん» リクエストありがとうございます！しばしお待ち下さい。 (2019年6月24日 9時) (レス) id: 8954bf8b2b (このIDを非表示/違反報告)
Nagina(プロフ) - 初めまして！Naginaと言います。にゃんころさんの作品が好きで、リクエストをお願いしたいのですがその内容は｢主人公がまだ赤ちゃんだった時の話｣を書いてもらいたいのですがよろしくお願いします。 (2019年6月24日 7時) (レス) id: 2a5950b348 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころ(プロフ) - ネコさん» 喜んでもらえてよかったです！更新頑張ります。 (2019年6月23日 17時) (レス) id: 8954bf8b2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんころ | 作成日時：2019年5月23日 20時
