片寄くんちの妹はお姫様？

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亜嵐くんに指定された、某テーマパーク。

普通さ、俺たちみたいなのが行ったらまずいんじゃ···なんて考えたらあっという間に着いて。


「亜嵐くん？着いたんだけど」


着いたら連絡してね、って言われてたから電話したんだけど。


「入ってきていいよー」


自分の家感覚なんだけど、と思いながらゲートを入っていくと


「涼太、A！こっちー」


っと手を振る亜嵐と、その横にいるメンバー達。


「えっと、どうゆうこと？」


なんでみんな居るのって、目を丸くする涼太に亜嵐が


「Aの為に貸し切りました！」


テヘって気持ち悪いウインクまで。


「そんなわけで、A。
亜嵐お兄ちゃんはAの為に貸し切りしたよ」

『あらん、すきっ！』


キラッキラの笑顔で亜嵐に抱き着くA。


「亜嵐くん、キモイ」


冷たい視線を送る玲於。


「けど、Aちゃんと一緒に遊べるからいいじゃんっ！」


遊びたくてウズウズする隼。


「お兄ちゃんはあかん」


亜嵐お兄ちゃんのところを気にする裕太。


「Aとあんなことを···ふふふっ」


やっぱり変態オヤジ化する龍友。


「Aちゃんと遊ぶメンディー」


テンションMAXで変なことをいいだすメンディー。


「亜嵐お兄ちゃん頑張ったから、Aからのチューのご褒美がほしいなっ！」


こちらも変態だしおかしな事を言う亜嵐。


『うんっ、チューしゅる』


嬉しさのあまり、亜嵐の誘いに乗るA。

2人してチューなんて言ってるけど


「本当にやめてくれへん」


兄涼太が止めに入る。


「Aがいいって言ってくれるんだからいいじゃん！」


口を尖らせケチっとゆう亜嵐に


「今の時代はね、同じ箸を使うのも禁止するほど煩いんだから。
亜嵐くんとチューなんかして、Aに虫歯菌が移ったらどうしてくれるの？
痛いおもいして、治療するのはAなんだよ！？
軽々しく、そんなことしないで！
他のメンバーも！いい？」


「「「はい···」」」


兄涼太の迫力にみんな縮こまるのであった。


(俺だってしたくても我慢してるのに、許せない)


真っ当な理由をつけて止めさせたものの、結局は亜嵐への嫉妬だったのでした。

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