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『えっと、高倉くん?』
涼太の家の近くを歩いて、後輩の高倉くんを巻こうとしても一向に帰る気はない。
『帰らないの?』
「Aさんは帰るんですか?」
あわよくば涼太に会えるかな、なんて考えてた。
けどいつになっても帰ってくれない、このまま涼太なんか会えない。
『いい加減にして!ストーカーなんか気持ち悪いよっ!』
イライラして暴言を吐く。
こんな事を言うつもりなかったのに。
「Aさんが彼氏居るからって嘘つくから」
嘘じゃないけど、他の人からみたら嘘だよね。
会うのは芸能人なわけで。
もう、泣きたくなってきて。
『帰ってよ。邪魔しないで』
本音。
大事な時間なのに。
久しぶりなんだよ。
あたしの大好きな人なの。
「A?」
幻聴まで聞こえてきてさ。
「何してるの、A」
『え………りょ、「会えない理由ってそいつ?」』
振り返ると涼太が居て、顔はよく見えないけど声は怒ってる感じがする。
「本当に居たんですね、彼氏」
高倉くんがポツリと呟いていたけど、それどころじゃなく聞き逃した。
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rmpgLove(プロフ) - ○ (2019年3月31日 15時) (レス) id: f88f61b843 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - ○です! (2019年3月28日 0時) (レス) id: a214377e0f (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - ◎ (2019年3月27日 0時) (レス) id: cbcc9296e1 (このIDを非表示/違反報告)
rmpgLove(プロフ) - ○ (2019年3月26日 23時) (レス) id: f88f61b843 (このIDを非表示/違反報告)
369 - ○です!じゃんじゃん入れてください! (2019年3月26日 23時) (レス) id: 3b6d2d3bfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんころ | 作成日時:2019年2月25日 22時