手紙。

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『終わったー！！高倉くんありがとう』


後輩の高倉くんのおかげで予定より30分も早く終わった。


「遅いですし、送っていきますよ」

『え、あっ、大丈夫』


普段ならお願いしちゃおうかなーとか思っちゃうけど、今日は涼太に会うからダメだ。


「遠慮しなくてもいいですよ」

『これから用事があるから』


高倉くんってこんな強引だった？って思うぐらい引き下がらない。


「用事ってデートですか？」


デートなのか？


『うん、デートなんだ』


引き下がってくれるならデートでいい。


「会ってみたいです、彼氏に」

『えっ！！？』


絶対まずいでしょ。


『むりむりむり！！絶対無理』

「なんで？」

『人見知り激しくて、そうゆうの好きじゃないから』

「彼氏いないじゃないんですか？」

『なんでそうなるかな···』


会社の前で言い争い。

どんどん過ぎる時間。


A涼太って、何時頃終わりそう?


涼太にLINEをして時間を確認。

遅いのであれば、撒いてから行ける可能性が。


涼太みんなのおかげで今日は早く終われそうだよ!涼太23時ぐらいかな涼太もう、俺の家いる?


ただいまの時刻21時30分。

あれから1時間も無駄な時間を。


Aえっと、仕事でトラブルあってこれから向かうんだけど


「彼氏さんに連絡ですか？」

『そう、やっぱりダメだって』

「わかりました。お疲れ様です」

『お疲れ様』


内心ガッツポーズ！

涼太が帰って来る前に家にいれる。

タクシーを拾い、急いで向かった。

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