手紙。

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｢ファンレターここに置いておきます｣


マネージャーがメンバー全員分を仕分けしてテーブルに置いていった。

自分で言うのもおかしいけど、毎日沢山のファンレターがくる。

時間ができた時に読もうとするけど、それでもなかなか減らない現状。

けどせっかくファンの子がくれたものだから、大切にしたいのは確か。


「今回は涼太に勝ったな」


自分のファンレターの厚さと俺のを比べでニヤニヤする龍友くん。


「え、俺ら競い合ってた？笑」

「なんとなくや、バカ 笑」

「何それ 笑」


いつもくだらないことで笑い合えるのが、本当に楽しい。


「ん？」

「どないしたん？」

「いや………」


気になった1枚のファンレター。

真っ白な便箋。

綺麗な字。

結構みんな可愛いキャラものの便箋だったりするけど、真っ白い便箋は初めてで。

凄く興味をもった。

中を開けて、手紙をひらくと


【拝啓 片寄涼太様】


｢ブハッ！｣


予想外過ぎて吹き出した。

ゲラゲラと笑いだす涼太を不思議に見るメンバー達。


「どうしたの？」


リーダーの亜嵐が心配そうに話しかけた。


「いや、ごめん 笑。ちょっと予想外すぎて笑っちゃった」


気にしなくでいいよ、っと言いながらまたファンレターを読み出す涼太だった。

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