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話を振られたケンチン。

背が高くちょっと強面そうな彼。


「は?エマ助けたのは男だろ」

「そーだけどっ!」


何か言いたそうなマイキーに


「三ツ谷の後輩は女だ。失礼だろマイキー」


とハッキリした口調で言い切った。


「でーもっ!顔立ち似てる。
俺アイツ気に入ったのに逃げられるし、探しても見つかんねーもん」


不貞腐れたマイキーをみてケンチンが


「だからってな、女と男一緒にしたらダメだ」


とマイキーを叱る。

目の前でしょぼくれるマイキーくんをみて、不覚にも可愛いと思ってしまった。


『あの····えっと····』


私、何言おうとした?

話しかけたのはいいけど、言葉に詰まる。

マイキーくんが可哀想で言いそうになった。


「ん?なに」

『なんでも····ないです』

「お前名前は?」

『へ?AAですけど』

「A、今日から俺のダチな」


ニカッと笑うマイキーくん。

笑顔が爽やかで、あの時と同じように胸が弾んだ。


『え?あ、はい····』


戸惑っていたら返事をしていて、それを肯定と捉えられてしまった。


「マイキーのダチなら今日から俺のダチでもあるな」


とよく分からない納得をする場地さん。


「場地さんのダチなら俺もダチですね」


場地さんに賛同する千冬くん。


「俺は部長兼ダチだな」


と悪ノリする三ツ谷先輩。


『あの、えっと····』


どうしたらいいか困惑すると


「Aが困ってんだろ。悪ノリすんな。わりぃな」


ケンチンと呼ばれていた彼が謝ってくれる。


「俺とダチなるの嫌なわけ?」


と顔を近づけてくるマイキーくん。


『ひゃあっ!え、あの····ち、かっ』


綺麗な顔が目の前に近づけば、反射的に顔が赤くなる。


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アオイ - 続きめっちゃ気になる! 更新頑張ってください! (2022年3月3日 7時) (レス) @page26 id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃんころ | 作成日時:2021年10月27日 12時

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