男装少女の末路【東リべ】 (ページ1)

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「今日も楽しかったね」

『うんっ！ストレス発散だよー』

友達と男装パーティーを毎週開いていて、それはそれは楽しいこと。

好きなキャラでもいいしオリキャラでもいい。

自分の好きな男装をしてみんなでわいわいするのが男装パーティー。

男勝りの部分はあるけど顔はThe女子だし、握力は人より強いけどケンカは出来ないし。

キッカケなんてないけど、男になりきるのは楽しかった。

さっきまでは····。

「痛い、やめてよ」

声が聞こえるほうを見ると女の子が不良に囲まれていて嫌がっている。

やめておけばよかったものの

『嫌がっているから。手離しなよ』

割って入ってしまった。

「お前誰だよ」

『通りすがりの者ですが？』

「じゃあ、ひっこんでろよっ！」

男があっち行けとジェスチャーする手を握り

『嫌がっているよな？』

力を入れると

「い"っ！？ででで」

と顔を歪ませ痛がる。そして

『やめる？』

と聞くと全力で頷くので手を離した。

「おぼえとけよっ！」

捨て台詞を吐き逃走する男をみたら、何故か笑えてきた。

心の中で忘れようと誓う。

「ありがとうっ！」

と先程の女の子にお礼を言われ

『あ、いや、全然····』

と恥ずかしくなってしまった。

「A、大丈夫？」

『うん。やっちゃった』

心配して駆け寄ってきた友達にやってしまったことを伝えると

「まぁ、いずれやらかすとは思ってた」

と笑われる。

「帰ろか」

『そうだね』

この場から早く居なくなろう、そう思った瞬間。

「お前ら誰？」

知らない人に声をかけられてしまった。

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