#カーマ 呪縛 番外編 ページ21
そう、最初は大丈夫だと思ったんだ____
『カーマ?私の部屋で何してるの?』
私が問いかけると、彼女はこう言った。
「別に気にしなくていいですよ。貴方は貴方のやりたいことをしてください。私は私のやりたいことをしたいのでここに来たんです。」
と言ってそれ以降、私の部屋の隅に居座っていた。私は明日の編成だったり、クエストを組んだりしてる時に度々、『ソファに座ったら?』と声を掛けるも「大丈夫です。」の一点張りだった。
次の日も、また次の日も、私が寝るまでカーマは部屋に居座り続けた。理由を聞いても「やりたいことがあるので。」と言い、全然話してくれなかった。
最近来たばかりの彼女にこんなにべったり(?)されると思っていなかった私は困惑しながらも別に仕事を邪魔されているわけではなかった為、そんなに悪い気もしなかった。
『んっ…』
ある日の夜、夜中に目が覚めた私は身体の上に重さを感じて起きようと思ったが予想以上にがっちりとホールドをされていて動けなかった。
敵襲か、と焦り意識を覚醒させると目の前にいたのは毎日居座っていたカーマだった。
「起きたんですね、おはようございます。」
いつにも増してご機嫌な彼女は、何かを私に構えていた。あれ、確か彼女の史実は____
『カーマ!?』
思考が恐ろしい事を考え始めたので、一旦ストップして目の前の彼女にどうしてだ、と問うと「気付いてなかったんですか?」と苦笑した。
「…毎日ここに私が居座り続けたのは、マスターである貴方に私の愛に溺れてもらうための、ある‘呪縛’をかけていたんです。気付かなかったでしょう?そして今、こうして貴方を矢で撃ち抜くことが出来るんですよ。ふふっ、楽しみですね?♡」
そう言って、より一層狙いを定めるカーマ。
私はここで死ぬ訳には行かない為、どうにかこの場を乗り越える策を考える。
『冷蔵庫にケーキ…』
そういうと彼女は一瞬ぴくっと反応したが、またにっこりと笑って矢を構え出す。
これはもう、防ぎようがないと諦めた私は最後にマスターとしてカーマと接しようと覚悟を決めた。
『カーマに殺されるとは思わなかったけど、まあそれもありなのかなあ。あと、カルデアの皆に今までありがとう!って伝えといてね。』
私はそう言って静かに目を閉じた。
世界は修復出来てないけど、それでも尽力したはずだ。
…しかし待てど暮らせど痛みは来ない為目を開けると拗ねた顔をしたカーマがいた。
「…また今度にします。」
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にょると(プロフ) - 愛里さん» こちらこそリクエストありがとうございました!!またありましたら宜しくお願いします。 (2020年2月26日 23時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
愛里(プロフ) - にょるとさん» 孔明先生かっこいいです。ありがとうございました! (2020年2月26日 20時) (レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
にょると(プロフ) - えのぐさん» コメントありがとうございます!サーヴァントの表記直したつもりでしたがまた見直してみます!ありがとうございます。アンコールですか了解しました!!ドロ甘で書きますね(握手) (2020年2月16日 2時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - それと、リクエストです!初期鯖ですこすこな始皇帝と言いたいところなんですけど多分(きっと)(おそらく)難しいと思うのでアスクレピオス先生アンコールってできるでしょうか…このコメント見れててなおかつ小説を綴る活力があればお願いします!! (2020年2月16日 1時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - 初めまして!!アスクレピオス先生100Lv勢なので(そういうことです)超ヒョッ…(尊死)ってなりました。あと細かいと思うんですけどサーバントではなくサーヴァントだったはず…です。間違ってたらすいません!! (2020年2月16日 1時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にょると | 作成日時:2019年8月2日 22時