♯森長可 噛砕 ページ8
『アスクレピオス!!森くんが怪我したって____』
アスクレピオスはもう準備を始めていた。やっぱり予感してたのかもしれない。
「あぁ。今行く。マスターはあいつの傍にいてやってくれないか。」
アスクレピオスがそんなことを言うのは珍しかった。彼は医術、治療のことになると邪魔はしてくるな、と言われたことがある。
『どうして…』
「ここのところ、あいつの精神状態が良くない。マスターも気付いているはずだ」
あぁ、アスクレピオスも気付いていたのか。相談すればよかったかな。
「何かあったか、と聞いても「ない」の一点張り。あれじゃあ話にならない。」
アスクレピオスの話を聞いて森くんは私に助けて、とSOSをだしていたんだと気づいた。
『もっと真剣に聞いてあげてれば…』
目の前が歪む。後悔が私の視界を歪ませる。
「そう思うんだったら、早く行ってやれ」
そう言って彼は部屋を出て行った。
アスクレピオスに追いついた時にはもう森くんはカルデアに帰ってきていて、アスクレピオスの治療を受けていた。
急いで森くんの元へ駆け寄る。
『森くん!!』
座り込んでいる森くんに呼びかける。森くんは、少し笑って
「そんな泣きそうな顔すんなマスター。これは俺のミスだ」
『でも…』
「___俺の言葉、気にしてるか」
その言葉を聞いて体をびくっと震わせる。
『そりゃ気にするよ。最近様子がおかしいって聞いてた』
アスクレピオスは治療をしながら、「やっぱり何かあったのか」とか「医者である俺に言わなくてどうする」など悪態をついている。
「___ガラにもなく、マスターに独占欲湧いちまってよ。それであんなこと言ったんだよ。あぁーーーそりゃおかしいわなひゃひゃひゃ」
いつの間にかアスクレピオスは居なくなっていて、森くんの怪我は綺麗に包帯が巻かれていた。
『…独占欲?なんでそんな』
困惑している私を余所に、森くんは怪我していない方の手を使って私を引き寄せる。
「____そうそう、首にする接吻の意味。マスターは知ってるか?」
『えっ?』
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にょると(プロフ) - 愛里さん» こちらこそリクエストありがとうございました!!またありましたら宜しくお願いします。 (2020年2月26日 23時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
愛里(プロフ) - にょるとさん» 孔明先生かっこいいです。ありがとうございました! (2020年2月26日 20時) (レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
にょると(プロフ) - えのぐさん» コメントありがとうございます!サーヴァントの表記直したつもりでしたがまた見直してみます!ありがとうございます。アンコールですか了解しました!!ドロ甘で書きますね(握手) (2020年2月16日 2時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - それと、リクエストです!初期鯖ですこすこな始皇帝と言いたいところなんですけど多分(きっと)(おそらく)難しいと思うのでアスクレピオス先生アンコールってできるでしょうか…このコメント見れててなおかつ小説を綴る活力があればお願いします!! (2020年2月16日 1時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - 初めまして!!アスクレピオス先生100Lv勢なので(そういうことです)超ヒョッ…(尊死)ってなりました。あと細かいと思うんですけどサーバントではなくサーヴァントだったはず…です。間違ってたらすいません!! (2020年2月16日 1時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にょると | 作成日時:2019年8月2日 22時