#マンドリカルド 狂乱 ページ47
「俺って、物語の中でヘクトールの武器デュランダル以外装備できなくなるっすけど、ローランとの決闘の時相手が失恋して決闘っつー決闘って感じじゃないんすよね。」
切り出した話題は、彼の«物語»での過去であった。私も最初見た時は驚いてしまった。敵キャラで描かれている彼であるけれど、こんな理由で武器と馬を手に入れることがあるのか、と。
「それで、考えたっす。«決闘であっても相手の精神に影響出来る恋って何なのか»。ローランは狂った様子だったっす。」
中国では、女の美貌は国をも傾ける傾国の美女たる女性たちが居たがやはりどこの国も同じなようだ。例え物語であろうとも。
『それで…?』
「それで、アンデルセンに聞いたっす。彼は俺みたいな陰湿じゃない有名な小説家っすから。」
『そんな変わらないと思うけど…。』
マンドリカルドとはまた違う陰湿さがある。
特に恋愛面に関して言えば。
「そしたら、<物語の中にはよくある話じゃないか?…あぁ、お前は物語の敵役だったなぁ。マスターとは正反対の存在だ。そんな存在と恋など甘美で背徳的だろうな。>と。」
マンドリカルドは普段とは低い声、恐らくアンデルセンの声を真似して彼が言ったであろう言葉を並べた。
『た、確かに…。よく見るやつ。』
私がそう言うとマンドリカルドは「そっすよね。」といい、続けて
「恋で、マスターと、Aと、狂って、狂って、狂い続けてみたらあのローランの気持ちが分かるのかもしれないと思ったんすよ。」
『え…』
背筋がぞわり、として体が硬直する。
一国の王だった、最強だと謳われていた彼に逆らえるはずもない。
この状況の支配者は紛れもなくマンドリカルドだった。
「……そんな、怖がらなくてもいいんすよ。マスターは年頃の女の子ですしその一歩や二歩先に進んでも大丈夫っすよ。」
『……っはい。』
彼は手を伸ばし、私の髪をひと掬いした後普段とは似ても似つかないほど妖艶な笑みを浮かべた。
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こんにちは!にょるとです。
69人ものお気に入りありがとうございます。
今回はマンドリカルドくん、といっても普段とは全く違う彼を(笑)
彼は不思議に思わなかったのか、なんて思いながら書かせていただきました。
さて、リクエストのぴおしゅを書かせていただき、最後にこの短編の終幕を書いて一時的に終了にしようと思います(リクがきたら書くスタンスで)(リクとコメント待ってます!)
これからもよろしくお願いします!
#アスクレピオス 桔梗 アンコ-ル→←#マンドリカルド 狂乱
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にょると(プロフ) - 愛里さん» こちらこそリクエストありがとうございました!!またありましたら宜しくお願いします。 (2020年2月26日 23時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
愛里(プロフ) - にょるとさん» 孔明先生かっこいいです。ありがとうございました! (2020年2月26日 20時) (レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
にょると(プロフ) - えのぐさん» コメントありがとうございます!サーヴァントの表記直したつもりでしたがまた見直してみます!ありがとうございます。アンコールですか了解しました!!ドロ甘で書きますね(握手) (2020年2月16日 2時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - それと、リクエストです!初期鯖ですこすこな始皇帝と言いたいところなんですけど多分(きっと)(おそらく)難しいと思うのでアスクレピオス先生アンコールってできるでしょうか…このコメント見れててなおかつ小説を綴る活力があればお願いします!! (2020年2月16日 1時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - 初めまして!!アスクレピオス先生100Lv勢なので(そういうことです)超ヒョッ…(尊死)ってなりました。あと細かいと思うんですけどサーバントではなくサーヴァントだったはず…です。間違ってたらすいません!! (2020年2月16日 1時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にょると | 作成日時:2019年8月2日 22時