#プロトアーサー 氷肌 リクエスト ページ16
やっぱりないのかなあ?
私がそう考え時、彼が小さく言葉を零した。
「…君に、触れたい。」
『えっ、そんなことでいいの?』
思わず咄嗟に聞いてしまった。確かに彼から一度も触れられたことは無いが、理想的なマスターとサーヴァント関係だと思っていたので何故か少しだけ身体が熱くなる。
「そんなこと、か。僕はずっと君に触れたかったんだよ。」
そう言って椅子に座っていた私に向き合い、少し前屈みになってから彼は私に「いい…かな?」
と遠慮気味に聞いてくる。
勿論私は彼にお礼をしたいから言ったので快く『うん!』と答えた。
スッと、彼の手が伸びてくる。私の頬に当てられた手から彼を直に感じさせる体温が頬を伝って流れてくる。とても心地よい体温だった。
無意識に、もっと撫でて欲しいと思ってスリスリと自分から寄っていってしまうほどに。
「…っな、なんでそんな可愛いことするのかな…本当に困ったマスターだ。」
夢心地から彼の言葉で目が覚めた私は、目の前にいる王子様が、熟れた林檎の果実の様に真っ赤になっている事に気付く。
そんな反応されてしまったら、私も必然的に恥ずかしくなってくるが本当に彼の体温が心地よくて、自分の身体が体温で溶かされそうで、離れたくない一心だった。
『…その、温かくて……ずっとやっててほしいなあ、なんて。お、おかしいよねっ』
自分で言っててまた恥ずかしくなる。目の前の彼は目を開けて驚いていて、やっぱりおかしなこと言ったんだ私。と更に自覚した。
「本当にずるいね君。…こんな滑らかな、少し薄いピンクに染まった頬をして言われたら僕も永遠とそうしていたくなるよ。」
彼はそう言った後に、「もう1つ、ご褒美貰ってもいいかい?」と言った。私も彼からご褒美を貰ったようなもの。2つ目も叶えてあげようと思い、『なに?』と聞く。
「目を閉じてくれないかな?」
撫でられていた手を止め、彼は私の目をその手で隠す。彼の手が外された時には私は暗闇の中にいた。
「…A」
名前が呼ばれたと同時に彼の手によって、前髪を少し避けられて額が露わになる。
次に来た感触は、彼の手の体温より少し低い、けれど柔らかかった。
‘おでこにキスされた’
脳はそう理解しているのに、身体がまだ受け入れていなくて脳からの司令が行き届かない。
『な、、』
彼は私の目を見て「可愛いね、本当にさ。」
と言ってまた頬をひと撫でした。
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にょると(プロフ) - 愛里さん» こちらこそリクエストありがとうございました!!またありましたら宜しくお願いします。 (2020年2月26日 23時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
愛里(プロフ) - にょるとさん» 孔明先生かっこいいです。ありがとうございました! (2020年2月26日 20時) (レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
にょると(プロフ) - えのぐさん» コメントありがとうございます!サーヴァントの表記直したつもりでしたがまた見直してみます!ありがとうございます。アンコールですか了解しました!!ドロ甘で書きますね(握手) (2020年2月16日 2時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - それと、リクエストです!初期鯖ですこすこな始皇帝と言いたいところなんですけど多分(きっと)(おそらく)難しいと思うのでアスクレピオス先生アンコールってできるでしょうか…このコメント見れててなおかつ小説を綴る活力があればお願いします!! (2020年2月16日 1時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - 初めまして!!アスクレピオス先生100Lv勢なので(そういうことです)超ヒョッ…(尊死)ってなりました。あと細かいと思うんですけどサーバントではなくサーヴァントだったはず…です。間違ってたらすいません!! (2020年2月16日 1時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にょると | 作成日時:2019年8月2日 22時