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まん丸い月が浮かぶ、明るい夜。二階の自分の家にいた私は、スマホをいじってのんびり過ごしていた。



ふと、その時テラスに続く窓でコンコンと音が鳴り、私はハッとしてすぐさま窓を開けてテラスに出る。



フェンスの向こうで、同じくテラスに出ていた炭治郎が「やぁA」とニッコリ笑った。



私と炭治郎の家はすぐ隣。そして私と炭治郎の部屋も近く、昔からお互いテラスに出てお互いの部屋を行き来したり、そこでフェンス越しに話したりしているんだ。





「ほら、クロワッサン三つ。持ってきたから、俺の部屋で食べないか?」


『クロワッサン!うん、食べる!』





すぐさまフェンスを跨ぎ、炭治郎側のテラスに降り立った後、そのまま炭治郎の部屋に入った。炭治郎の部屋は、いつも綺麗でどこかパンの香りがする。



小さなテーブルにクロワッサン三つが並べてあるせいか、いつものパンの香りは一層濃くなっていた。





『うわ〜、美味しそう!食べていい?』


「もちろん。召し上がれ」


『いっただきまーす』





二人で床に腰を下ろし、炭治郎が見守る中、私はテーブルの上のクロワッサンに手を伸ばしパクッと頬張った。



クロワッサンを噛む度に、パリパリと音がして、味も甘くて美味しい。さすが炭治郎んとこのパンといったところだろうか。





『んん”〜っ!おいひい.....』


「ふふっ、それはよかった」





炭治郎が嬉しそうに微笑む姿を見て、こっちまで嬉しくなるというものだ。先ほど晩ご飯を平らげたところだけど、おやつは別腹。



進む手を止められず、わずかな時間でクロワッサン三つは私の胃袋の中に入った。





『ふぅ.....お腹いっぱい』


「それにしても、Aはよく食べるなぁ。こんな夜に食べて、太らないのか?」


『あのさ、クロワッサンって皮に包まれてるでしょ。だからね、全部包まれて0カロリーになるんだよ』


「そんなバカな」

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あんず(プロフ) - とても面白かったです!更新楽しみにしてます!!centerのスペル間違ってるので真ん中表記なってないと思います… (2020年10月23日 9時) (レス) id: 6e2fd367e1 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - 金米糖さん» 令和の巫女からきて下さったんですか!!ありがとうございます、こちらの作品まで呼んで下さるとは感無量です.....!どちらも更新できるように頑張りますので、温かく見守って下さると嬉しいです(*^^*) (2020年5月31日 20時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
金米糖(プロフ) - 令和の巫女から来ました!すっごく面白かったです!更新頑張ってください! (2020年5月31日 18時) (レス) id: e31feca5f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるく | 作成日時:2020年5月31日 16時

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