▽06 ページ8
まん丸い月が浮かぶ、明るい夜。二階の自分の家にいた私は、スマホをいじってのんびり過ごしていた。
ふと、その時テラスに続く窓でコンコンと音が鳴り、私はハッとしてすぐさま窓を開けてテラスに出る。
フェンスの向こうで、同じくテラスに出ていた炭治郎が「やぁA」とニッコリ笑った。
私と炭治郎の家はすぐ隣。そして私と炭治郎の部屋も近く、昔からお互いテラスに出てお互いの部屋を行き来したり、そこでフェンス越しに話したりしているんだ。
「ほら、クロワッサン三つ。持ってきたから、俺の部屋で食べないか?」
『クロワッサン!うん、食べる!』
すぐさまフェンスを跨ぎ、炭治郎側のテラスに降り立った後、そのまま炭治郎の部屋に入った。炭治郎の部屋は、いつも綺麗でどこかパンの香りがする。
小さなテーブルにクロワッサン三つが並べてあるせいか、いつものパンの香りは一層濃くなっていた。
『うわ〜、美味しそう!食べていい?』
「もちろん。召し上がれ」
『いっただきまーす』
二人で床に腰を下ろし、炭治郎が見守る中、私はテーブルの上のクロワッサンに手を伸ばしパクッと頬張った。
クロワッサンを噛む度に、パリパリと音がして、味も甘くて美味しい。さすが炭治郎んとこのパンといったところだろうか。
『んん”〜っ!おいひい.....』
「ふふっ、それはよかった」
炭治郎が嬉しそうに微笑む姿を見て、こっちまで嬉しくなるというものだ。先ほど晩ご飯を平らげたところだけど、おやつは別腹。
進む手を止められず、わずかな時間でクロワッサン三つは私の胃袋の中に入った。
『ふぅ.....お腹いっぱい』
「それにしても、Aはよく食べるなぁ。こんな夜に食べて、太らないのか?」
『あのさ、クロワッサンって皮に包まれてるでしょ。だからね、全部包まれて0カロリーになるんだよ』
「そんなバカな」
20人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんず(プロフ) - とても面白かったです!更新楽しみにしてます!!centerのスペル間違ってるので真ん中表記なってないと思います… (2020年10月23日 9時) (レス) id: 6e2fd367e1 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - 金米糖さん» 令和の巫女からきて下さったんですか!!ありがとうございます、こちらの作品まで呼んで下さるとは感無量です.....!どちらも更新できるように頑張りますので、温かく見守って下さると嬉しいです(*^^*) (2020年5月31日 20時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
金米糖(プロフ) - 令和の巫女から来ました!すっごく面白かったです!更新頑張ってください! (2020年5月31日 18時) (レス) id: e31feca5f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みるく | 作成日時:2020年5月31日 16時