▼prolog ページ1
『うぅ.....推しが尊い.....推しが尊い.....守りたいこの笑顔!!一生キミに貢ぐから安心して嫁に嫁いでおいで!!!』
「.....何してるんだ??」
時は晴れた大空の朝、もうすぐHRというちょっとした時間。私は、自分の席でグヘヘとニヤニヤ.....おっと、お淑やかに微笑みながら推しの歌う姿を動画で眺めていた。
いやぁ、もう可愛すぎる。私の推しくん、髪に赤がかかりピアスがトレードマークの、“かまどくん”。
本名は公開しておらず、いつも目元に仮面マスクのようなモノをつけている、ちょっとミステリアスな彼。
そう、なのになのにその仮面から漏れる人懐っこい笑顔とか、お日様みたいな声とか.....めっちゃギャップ萌えなのよね(開眼)!!
そんな推しをいつまでも見つめる麗しい時間に水を差すような声は.....聞くまでもない、“あいつ”で。
私は、ジロリと睨みながら後ろに振り返った。
『あのねー、炭治郎!!今はこの人間国宝ならぬかまどくんを画面越しに眺められるという至福の時なの。ほっといてよ!!』
「..........(ドン引き)」
『人間じゃないモノ見るような顔しないでくれる??』
そう、この何故か毎年同じクラスになる腐れ縁とも呼べるようなこいつ、竃門炭治郎。家が隣、幼稚園も一緒、学校も一緒.....という、いわゆる幼馴染みというヤツである。
炭治郎は、何故か神妙な顔をして「.....そんなに好きなのか?」と私の一つ前の席に座った。今更何を言ってるのか。
『好きに決まってんじゃん。かまどくんに切実に踏まれたいくらい』
「...............あのさ、」
『ものすっごーーーく間が空いたけど、なに』
炭治郎は、私を前にしばらく悶絶した後、やがて覚悟を決めたようで私を真っ直ぐに見つめる。
何よ、改まって.....と不思議にそう思った瞬間。私に.....いや、恐らく私だけに打撃を与える、大きな爆弾が彼の口から落とされたのだった。
「.....その、Aの推しのかまどくんて.....俺、なんだ」
『.........................は???』
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あんず(プロフ) - とても面白かったです!更新楽しみにしてます!!centerのスペル間違ってるので真ん中表記なってないと思います… (2020年10月23日 9時) (レス) id: 6e2fd367e1 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - 金米糖さん» 令和の巫女からきて下さったんですか!!ありがとうございます、こちらの作品まで呼んで下さるとは感無量です.....!どちらも更新できるように頑張りますので、温かく見守って下さると嬉しいです(*^^*) (2020年5月31日 20時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
金米糖(プロフ) - 令和の巫女から来ました!すっごく面白かったです!更新頑張ってください! (2020年5月31日 18時) (レス) id: e31feca5f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるく | 作成日時:2020年5月31日 16時