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「──────────レイさん」
「ん？」
フォークを咥えたままレイさんが振り向いた。
.
「私、レイさんが好きです」
コーヒーのように苦くて、熱々のカップのように意地悪で、たまにミルクのような甘さがあって。
さりげないけれど、そっと守ってくれる優しさ。
ぶっきらぼうだけど、そんな優しさと混ざりあっている。
「最初は、何この人、って思ってたけど……段々と、惹かれてて……」
何を言っているんだと自分でも思う。
なんでこのタイミングなんだと自分でもツッコミたくなる。
「レイさんが好きです。
っ、迷惑かもしれないけど……っ！ ただの同僚だろって思ってるかもしれないけど！」
レイさんの顔が見れない。
顔が熱い。もう夏も終わりなのに。
カチャリとシルバーを置く音がした。
.
「───────ひ」
「ああ、あの、返事はいいんです！
レイさんも忙しいと思うし、そんなこと考えてる場合じゃないと思うし！
……でも、このモンブランが完成したら……食べてくれませんか」
貴方がいてくれたから私はここまで頑張れた。
だから、最後にレイさんに認めてもらえなきゃ、真の意味でこのモンブランは完成しない。
失礼します！ と逃げるようにバックヤードに走り込む。
バタンとドアを閉め、ズルズルと座り込んだ。
「わ、私……何言ってんの……」
言っちゃった、勢いで。
レイさんのこと全く見れなかった。
小指に残ったままのさつまいもペースト。
再び舐めても、甘ったるかった。
「……不味いなぁ……」
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maki - うわぁぁ〜素敵な作品をありがとうございます！感動です！！(語彙力) (2021年2月19日 13時) (
レス) id: 4c137b95fd (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - いうさん» コメントありがとうございます！レイには絶対黒い腰エプロンをしてもらいたいと思いながら作品書いてました(笑)閲覧ありがとうございました！またよろしくお願いします！ (2020年6月3日 21時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
いう - 字数オーバーだったので追記。 素敵なお話ありがとうございました(*^ω^*) (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae74ce0628 (このIDを非表示/違反報告)
いう - 夢主の心情や恋模様に合わせて、私もドキドキしたり心がキュッとしたり身体が熱くなったりしました！オリジナル設定も良い…絶対みんなカッコイイですカフェ服。さりげなくデートとか、二人の時間とか、最高でした！！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae74ce0628 (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - うたねさん» コメントありがとうございます！毎日更新頑張りますね！ (2020年4月18日 0時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MiUmIu | 作成日時：2020年3月7日 14時
