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初日から約1週間。
だいぶ仕事に慣れてきた。
ここのキッチンは主にルーカスさんとユウゴさんが取り締まっている。
ランチやディナーの食事は勿論、ケーキやパフェなどのスイーツも作るのだ。
……あの強面の人もスイーツ作るんだ。
しかしユウゴさんはお店全体を見ないといけないからキッチンはほとんどルーカスさん任せになってしまう。どうしてもランチタイムは主婦でお客さんが多いから、午後3時のティータイムのケーキを作るのが難しいらしい。
それで『スイーツ大好きな子募集!』って求人してたのか。
「おら、もっと手動かせ! もうすぐ3時だぞ!」
「は、はい!」
オーブンが鳴った瞬間、扉を開けまん丸のスポンジを取り出す。
少し冷ましておく間、10分前に取りだしたスポンジに手をかける。
クリームをまんべんなく塗りたくり、1つのスポンジにはスライスした苺をこれまたたっぷりと乗せ、もう1つのスポンジをゆっくりと重ねる。
更に絞り袋に口金をつけ、均等に6つのクリームを絞る。その上にそれぞれ丸ごと大きな苺をドーンと1つ、豪快に乗せる。
最後に彩りのためのミントを乗せれば……
「出来ました! イチゴショートです!」
「次ィ! 3番チョコパフェ2!」
「ハイ!」
土曜日のティータイムとあってなかなか忙しい。キッチンは特にランチタイムから休みがない。ルーカスさんなんて朝からずっとらしい。
チョコフレークをパフェグラスのそこに敷きつめ、チョコソースをこれでもかというぐらいにかけ、そこから───────
気がつくと、ティータイムが終わっていた。
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maki - うわぁぁ〜素敵な作品をありがとうございます!感動です!!(語彙力) (2021年2月19日 13時) (レス) id: 4c137b95fd (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - いうさん» コメントありがとうございます!レイには絶対黒い腰エプロンをしてもらいたいと思いながら作品書いてました(笑)閲覧ありがとうございました!またよろしくお願いします! (2020年6月3日 21時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
いう - 字数オーバーだったので追記。 素敵なお話ありがとうございました(*^ω^*) (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae74ce0628 (このIDを非表示/違反報告)
いう - 夢主の心情や恋模様に合わせて、私もドキドキしたり心がキュッとしたり身体が熱くなったりしました!オリジナル設定も良い…絶対みんなカッコイイですカフェ服。さりげなくデートとか、二人の時間とか、最高でした!! (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae74ce0628 (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - うたねさん» コメントありがとうございます!毎日更新頑張りますね! (2020年4月18日 0時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MiUmIu | 作成日時:2020年3月7日 14時