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もう一度私を抱きしめると、ノーマンは背中を優しく撫でてくれる。
レイとはどこか違う、優しさで。
「もっと泣いていい......泣いていいから、もう隠さないで。 辛いこと、全部流していいから......」
「っん......うんっ......」
せっかく拭ってくれた涙もどんどん溢れてくる。
さっきも泣いたのに。明日目が腫れちゃうよ。
その間、ノーマンは私を離さなかった。
「......ノーマン、も、う大丈夫......」
「ほんとに......？」
「うん......」
するりと腕が抜かれると、再び顔を合わせることになる。
ノーマンの目はまだ不安げだった。
「レイから聞いたよ。嫌なこと、あれで全部？」
「うん」
「ごめん、本当に......。守れなかった」
「ノーマンが気負うことないから......」
あぁ、結局ノーマンにも責任を感じさせてしまった。
そうしないように言わなかったつもりなのに。何も変わらなかった。
俯きかけた私の頬に、ノーマンの手が触れた。
軽く顔を上げられると、困ったように、ノーマンは笑っていた。
「目......赤いね」
「あー、はは......泣くといつもこうなんだ」
「......」
「......ノーマン？」
ノーマンの手が離れない。
じっと私を見つめたまま。
ふとノーマンが動いた────気がした時だった。
「Aーー！！」
「うわっ！？」
壊れんばかりにドアを開けて、エマが入ってきた。
勢いに任せて、私に走ってくる。
「バカー！！」
「ぐふっ」
パンチを決め込むかのように、エマは私のお腹へ飛び込んだ。
「なんでそんな大事なこと私に言わなかったの！バカ！」
「うっ......エマさん、お腹に肘が入ってる......っ」
「気づけなくてごめんねAー！！」
怒ってるのか謝ってるのか。エマはコロコロ表情が変わるから面白い。
いつの間にかノーマンは1歩引いたところでニコニコこの状況を見ていた。
「エマ、なんでここに？」
「レイから聞いたよ！ほら！」
エマの指差すほうを見ると、息を切らしたレイが扉に寄りかかっていた。
「げほっ......はぁ、わりぃ.....A」
「ん？何が？」
走ってきた直後のようにレイから汗が流れてる。
......何かから逃げてきたような、そんな感じの。
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MiUmIu(プロフ) - 黒酢さん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年2月23日 23時) (
レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - あられさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。続編でも面白くしていくつもりなのでぜひご覧ください！ (2020年2月23日 23時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - るみさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。続編が完成しましたのでぜひご覧ください！ (2020年2月23日 23時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - れいぴーなさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。スパ子はスっとあたまに浮かんだので自分でも笑いました(笑) (2020年2月23日 23時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
黒酢 - 続編楽しみに待ってます!!!更新頑張ってください!! (2020年1月20日 18時) (レス) id: b9e11986f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MiUmIu | 作成日時：2019年7月9日 22時
