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「.....それで？ 喜ばしいことなのになんでそんな曇った顔してんだ？」
「へ？ 私？」
「お前以外に誰がいんだよ」
レイの黒い瞳が私の目を捉えた。
ノーマンとは全く違う色だけど、心の中を見透かすような、そんな共通点があった。
「......いや、自分でもよくわかってはいないんだけど、さ......」
「うん」
『今日で最後』と、さっき放った時のノーマンの驚いた表情。
意表を突かれた、とでも言うような、どちらかと言うと『ショック』という言葉に近いような......。
どうしてこんなに心が痛いんだろう。
まるで“嘘”をついた時のような。
「むっ」
「おい、続きは？」
ぶに、とレイに頬をつまれた。
さっきから私の顔をどうにかするのか好きなの？
「考えるよりはレッツドゥ。はいどうぞ」
「何それ......」
「エマが好きな言葉。 抱え込むより言った方が早いってんだよ」
言った方が早い、か......。
膝の上の手をぎゅっと握った。
「......私、ノーマンのお礼をいっぱい貰っちゃってさ......。 本当に有難かったんだよ？ ......でも」
生徒会長として、A組のフルスコアとして、忙しいノーマンには重荷になってるんじゃないか。
看病の件だって、私は慌てふためいてただハンカチを濡らすことしかしてないのに。
それとこれとの対価が不平等過ぎて。
この関係が始まってから、実はずっと思ってた。
『これで本当にいいのか』って。
「ノーマンはすごく優しい。 ......だから、私への『お礼』として先生をやってくれてた。 でも、それって私がノーマンの時間を奪っちゃってることになるんじゃないかな」
だからここで打ち切ることにした。
優しいから、そんなノーマンから『もうこんなことやめよう』だなんて言えないと思うから。
「それなのに......私の心が痛いのはなんでなの？」
ノーマンにあんな顔させたことだけじゃない。
まるで、終わりたくないと言いたいような、私の心の叫び。
ズキズキと中から私を突き刺している。
「......Aがどうなのかは俺は知らねぇけど、少なくともノーマンはこの時間を苦痛だと思ってねぇと思うぞ」
黙っていたレイが口を開いた。
「ノーマンな、よく話してるぞお前の事」
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MiUmIu(プロフ) - 黒酢さん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年2月23日 23時) (
レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - あられさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。続編でも面白くしていくつもりなのでぜひご覧ください！ (2020年2月23日 23時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - るみさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。続編が完成しましたのでぜひご覧ください！ (2020年2月23日 23時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - れいぴーなさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。スパ子はスっとあたまに浮かんだので自分でも笑いました(笑) (2020年2月23日 23時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
黒酢 - 続編楽しみに待ってます!!!更新頑張ってください!! (2020年1月20日 18時) (レス) id: b9e11986f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MiUmIu | 作成日時：2019年7月9日 22時
