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ノーマン君と昼休みを過ごすようになってから数日。
未だに小テストは合格できずに毎日補習に通っているけれど、確実に点数は伸びていた。
「今日は25点！」
「やっと半分ネ、A」
数学においての1番の問題児の私の点数が伸びてることにクローネ先生も嬉しそうだ。
明日はこれをノーマン君に報告しよっと。
『すごいじゃん、良かったね』
って、言ってくれるかな。
補習を終えて昇降口へ向かうと、見渡す限り皆の上靴だけが残っていた。
ローファーを取り出して地面へ置いた時、誰かの影が覆い被さった。
「なぁ」
「え？」
履きながら見上げると、手をズボンに突っ込んだレイ君が立っていた。
......え、なんだろう。この時間にまだ残ってたの？
レイ君のポケットから出された手には、ハンカチが握られていた。
「これ、アンタのだろ？」
「あ、あの時の......」
ノーマン君の熱冷ましに使った薄ピンクのハンカチ。
そういえばそうだったっけ。忘れてた。
「ノーマンを背負ってたら落としちまって。 そのまま持ちっぱだった。ごめん」
「あ、いえ......お役に立てて良かったです」
この小学校から使ってる子供っぽいやつなんだけどね......。なんかレイ君が持ってると可愛いな。
「......それ、25点？」
「へ？」
レイ君が指さす先を辿ると、私の手の中でヒラヒラと揺れる小テストの点数がレイ君に向けて挨拶していた。
「わぁぁぁっ！？見ました！？」
慌てて背中に隠すももう遅い。
「25点......嘘だろ？」
「しょ、小テストですからね？！」
「いや小テストでそれならもっと危機感持てよ」
「うっ......なかなか酷いこと言いますね......」
『白王子』の優しいノーマン君とは反対に、『黒王子』のレイ君は厳しい。
レイ君に言われると、なんだか25点が大したことの無い点数に見える......。
もしかしてノーマン君も腹の中では嘲笑ってるとか？
『あんな点数で喜んでるわけ？』みたいな。
ヤダ、考えたくない。
あのプリンススマイルの裏なんか見たくないよ。
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MiUmIu(プロフ) - 黒酢さん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年2月23日 23時) (
レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - あられさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。続編でも面白くしていくつもりなのでぜひご覧ください！ (2020年2月23日 23時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - るみさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。続編が完成しましたのでぜひご覧ください！ (2020年2月23日 23時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - れいぴーなさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。スパ子はスっとあたまに浮かんだので自分でも笑いました(笑) (2020年2月23日 23時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
黒酢 - 続編楽しみに待ってます!!!更新頑張ってください!! (2020年1月20日 18時) (レス) id: b9e11986f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MiUmIu | 作成日時：2019年7月9日 22時
