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森に響いた一発の銃声。

それは鬼の目を撃ち抜き、鬼はゆっくりと倒れて行った。
手からギルダが解放され、ドンがすぐさま駆け寄っていく。
ギルダの腕には生々しい鬼の爪痕がつき、血が滲み出ていた。



エマは銃声の聞こえた方を見た。

何が、誰が出てくるか分からない。エマは懐のナイフを握りしめた。







草木がかき分けられる────そこから現れたのは1人の少年だった。





「......あ?誰だ?」


迷彩服のジャケットに黒のズボン。そして両手の黒い手袋。
そして肩にはライフルがかかっていた。






「ひ、人......?」


迷宮の森に人など住んでいないはず。
エマは突如現れた少年の存在に疑問を感じた。







「......その格好、兵士じゃねぇな」

少年はそう呟くと、ギルダの前に跪き、素早く手当を行っていく。







「こんな所に一般人が入り込むな。死ぬぞ」

「っ、」





少年は目の前でギルダを睨みつけ、包帯を巻き終えた。
ギルダの目には涙が浮かぶ。鬼への恐怖が今になってまたこみ上げてきたのかもしれない。



「ちょっと待てよ」


元来た道を帰ろうとした少年をレイが止めた。
少年は振り返り、レイを睨みつける。



「俺達のことを一般人だと?そういうお前こそ誰だ。
早々と鬼を殺して......『約束』違反だろ」





エマが鬼と交わした新たな『約束』の一つ─────『人間は鬼を狩らない』────それを堂々とこの少年は破っている。





「約束だと?そんなモンは知らん」
「は......?」

「勝手にお前ら食用児が作ったのかは知らねぇが、平和ごっこを俺に押し付けるな」






少年は吐き捨てるかのようにレイに言う。



この時、エマは直勘的に感じた。









この少年は『約束』のことを把握していない、と。








なぜ?
『約束』は鬼の世界では鬼の王家が、食用児達の世界には私達が全面的に伝えたはず。

改めてエマは少年を見る。
ジャケットの襟で一部隠されているが、チラリと見えたのは認識番号(マイナンバー)だった。




この少年、食用児だ。

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MiUmIu(プロフ) - ひなたさん» なんとかキスシーンのみですが書いてみました.......どうなんでしょうか.......(笑)ピンク.......レベルが高いですが私は読んでみたいです!((殴。 (2019年4月29日 19時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - きゃあー!!ついにきましたね!ノーマンと夢主のイチャイチャシーンありがとうございます!!話が完結してからでもいいので、ノーマンと夢主のピンク書いていただけませんか?あと支障がでなければラムダ組とかもだしてほしいです! (2019年4月29日 15時) (レス) id: 32093bae2a (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - ひなたさん» もう少しで夢主さんターンも来ます^^*そこでまた伏線を回収しようかな.......と(詳しいことは内緒ですがw)夢主とニックは一応同じポジションです!LとR、この2つの班の権力もほぼ等しいので、リーダーの2人も同等の力です! (2019年4月22日 21時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 続きです。言っていなかったので、どうなるんでしょう。現在の夢主が脱獄すると言う希望を持っているのか、も気になります!でも今のリーダーという立場を考えると、理想より現実を取りそうな感じかします!ちなみに夢主とニックではどちらの方に権力があるのですか? (2019年4月21日 22時) (レス) id: 32093bae2a (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - いよいよ再開ですね!明日が楽しみになりました!そしてニックは夢主のことが好きだから、オメガに留ませようとしているんですね!ノーマンとの三角関係だ!その辺もドキドキしますが、夢主はノーマンが好きなんでしょうか?話の中で、好きという風には、続きます (2019年4月21日 22時) (レス) id: 32093bae2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MiUmIu | 作成日時:2019年4月4日 20時

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