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ランプの光が私とレイの間を照らす。
ノーマンとエマを待っている間、私とレイは本を読んでいた。
レイはテーブルに座り、私はすぐ隣のイスでページをめくる。
次のページには挿し絵が載っていた。
月の光に照らされた少女。その手には光る玉が握られている。
『彼女は希望を捨てる。絶望を拾う。
拾って拾って拾い続ける。それが彼女の生き方だった。』
ページ前頭に書かれたこの文が挿し絵の説明なのだろうか。
そうなら、きっとこの子が握る光る玉は『希望』で、足元に転がる黒い玉が『絶望』なんだ。
「なんの本だ？」
「小説よ。ある女の子の話」
「ふーん......」
レイは興味無さそうにまた本の世界へ入り込む。
一つ気がかりなのは、レイが何度も窓の外を見るということ。
ママが帰ってきて夜更かしを怒られるのを心配しているのか。いや、レイはそんなこと心配しない。
ノーマンとエマのことかもしれない。確かに少し遅い。
────無機質な音が聞こえた。
玄関のドアだ。
レイがランプを持ってテーブルから降りる。本を閉じて、その後に続いた。
「よぉ、間に合ったか？」
曲がったところでノーマンとエマの姿が見えた。
「......間に合わなかった......っ」
ノーマンは顔をゆがめてそう言い残し、子供部屋へ入っていった。
エマは最初から最後まで顔をあげずにノーマンの後をついていく。
レイは一瞬だけ不思議そうな顔をしたが、私の顔をチラリと見ると、
「......寝るか」
と一つ吐き、ランプを消した。
ハウスが暗くなった。
ドアノブに手をかけ、子供部屋へ入る。
隣のベッドのエマは、布団を丸々被っていた。
私もベッドに入る。
窓から星が見える。
「......エマ」
エマは返事をしない。
起きているのはわかっている。
『何か』あったのも、丸わかり。
今はあえて聞かない。
聞いても、きっと動揺するだけだから。
明日教えてちょうだい。
心の中でエマにそう言い聞かせ、今日を後にした。
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夢の中で、だれかが私を見ている。
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MiUmIu(プロフ) - はるちさん» コメントありがとうございます！ あれ、もしかして名前変換できていないところがありましたか！？ 私がお話書く時はアリスっていう設定にしてるので....... (2020年4月11日 12時) (
レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
はるち(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています！質問なんですが、（もう説明があったらごめんなさい）アリスと夢主って同一人物ですか？ (2020年4月11日 12時) (レス) id: d0430b90e0 (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - 雪子さん» 推しはノーマンです！今の段階ではノーマンよりですが.......もしかしたら、ってこともあるかもしれませんね！そこはお楽しみに！ (2019年4月7日 23時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
雪子 - あなたはノーマン派ですか。レイ派ですか。ですよね。ノーマン派ですよね。でわ、落ちはノーマンですよね。ですよね。そうですよね。頑張ってください。 (2019年4月6日 17時) (レス) id: 63b96624ad (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - TOMOさん» コメントありがとうございます！レイもカッコイイですよね！！お褒めの言葉光栄です(●´▽`●)続編をお楽しみに！ (2019年4月3日 19時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MiUmIu | 作成日時：2019年3月18日 19時
