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「…私、強くなったんよ」
渋「…」
「もうすばるくんがいなくても
泣かなくなった」
渋「…嘘ばっかり」
「嘘やないもん」
渋「俺が一番、Aのことわかってると
思ってたんやけど」
「それは、間違いないと思う
でも、もうすばるくんは私のそばにはおらへん」
渋「そう、やな」
「いつまでもすばるくんに甘えるわけにも
いかへんし
なんやかんやあの5人をまとめなあかんし」
渋「そうやなぁ」
適当に走る道の景色が
記憶に残らない
前を見て運転してるはずなのに
全然、わからない
渋「…ヤスの裏の顔」
「はい?」
渋「あれ、知ってるのメンバーとAだけやん」
「と、思うけど」
渋「あいつ、器用に見えて
恋愛になるとからっきしダメやろ」
「世間の印象とかけ離れすぎて
二重人格かと思うし」
渋「でもあいつは昔からA、Aやったやろ」
「…まぁ」
私を助けてくれたくせに
仲良くなると年下の私に対しても弟気質というか、
私の前ではダメな部分ばっかり見えて
渋「Aが直してやれ」
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作者名:みくや | 作成日時:2024年3月24日 22時