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＊
だいぶしんどそうじゃん ｼｬｺｼｬｺ
鼻声なった瞬間加湿器たいてるから
喉はそないでもない ｼｬｺｼｬｺ
熱も早く下がるといいね ｶﾞﾗｶﾞﾗ…
そやなぁリハもしたいし ｶﾞﾗｶﾞﾗ…
ﾍﾟｯ
寝室に入って
ベッドライトだけつけた
横山くんはおでこに熱さまシートを
貼っている
さっき計ると７度２だった
横「なんか適当に弾いて」
俺多分すぐ寝てまうわ
そう言うとすぐに目を閉じた
「…」♪
誰の曲でもなく
適当にコードを弾く
ピックではなくて、指で優しく弾く
「…」♪
弦を弾きながら
横山くんの寝顔を見つめた
マスクをしているから
口が開いてるのかは分からないけど
綺麗な目をしている
髪の毛が少しはねてるのも
途中まで見える綺麗な鼻筋も
ずっと見てきたはずなのに
…♪
…
寝息が聞こえてきたところで
ギターをそっと持って
練習部屋に置きに行った
リビングのソファに戻ると
横山くんがいた形跡の毛布が
そのままの形であった
携帯を持ってソファに潜り込む
暗い部屋に光る携帯には
７人と私の写真
「…会いたいな」
すばるくんと亮ちゃんとは
連絡を取っているものの
それぞれの最後の日から
会えたことはなかった
会おうともしなかった
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作者名：みくや
| 作成日時：2023年1月15日 19時
