8 Ren ページ8
「なぁ、より戻そうって言ったの覚えてる？」
「…覚えてるよ」
「あれさ、本気なんや。まだAのことが好き」
「気持ちは、嬉しいよ。でも私彼氏いるから」
「…せやな。じゃあさ、また友達にならん？」
ここで何も繋がりを残せなかったらまた振り出しに戻ってしまう。
「友達？」
「そう。あの頃みたいに普通に話して、彼氏が許してくれたらの話やけど、ご飯とかも食べに行きたい」
やっぱり、ダメ？と眉を困らせて言うとAはうーん、と考え込んでしまう。
彼女は俺の困った顔に弱い。この顔でお願いすればいつもなんでも聞いてくれた。
「そのくらいなら、いいの、かな？」
ほら、やっぱり。
「ほんまに！？嬉しいわあ…連絡先とか交換せん？」
なんて聞いてみたけど、俺の手にはスマホが握られていてその画面にはQRコードが映っている。
ここまでされて拒否する人は少ないので彼女は簡単に連絡先を交換してくれた。
手作りオムライスを食べ終わるとAは自分の服に着替え始めた。
まだ居て欲しいけど、ここまでしてもらったからにはもう無理は言えない。
「じゃあ、私帰るね」
「…ん、今日はありがと」
Aは作ったような笑みを浮かべて、俺に手を振るとドアの先に姿を消した。
ふぅ、と一息ついてスマホで写真アプリを立ちあげる。
俺の画面に移ったのは彼女の寝顔。
明らかに抱かれた後であろうその髪の乱れようと上半身。
彼女は俺のスマホにこんな写真が入っているなんて思ってもいないんだろうなあと思うと口角が上がるのが止められなかった。
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なんな - はじめまして！この作品面白くて、お気に入りです！ぜひ、頑張っていただきたいです！最新よろしくお願いします (2019年12月16日 17時) (
レス) id: 9359a1f9be (このIDを非表示/違反報告)
えび(プロフ) - はじめまして！すごくすきな作品です！無理せず更新頑張ってください(^^)待ってます！ (2019年11月29日 2時) (レス) id: ce8066408c (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - ステキ作品ですね。読んでいてドキドキワクワクします。今後の展開が気になります。更新されるのが待ち遠しです。頑張って下さい(^-^) (2019年10月26日 10時) (レス) id: 1764c04734 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みく | 作成日時：2019年10月24日 21時
