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さすがの紫耀でも今の声は不思議に思ったそうで、少し低めの声で聞いてくる。
「ごめっ、友達が急に目開けて…ちょ、切るねっ」
「えっ！？ちょっとっ」
無理やり電話を切って、廉を睨む。
「こういうヒヤヒヤするのやってみたかったんよなあ」
「やっ、もっ、やめてっ…あっ、それ、やだあっ…んっ」
ぐりぐりと突起を弄られて、身体をよじらせる。
「かわええなあ」
「っ…ほんとに、やめてっ！」
「いって！」
いくら嫌がってもやめてくれない廉の手の甲を思い切りつねると、すぐに手を離してくれる。
廉から離れて、ブラのホックをつけ直す。
…紫耀に嘘、ついちゃった。
私のことを心配してくれて何度も電話をかけてくれたのに、その間に私は他の男と身体を重ねてしまった。
「…帰る」
頭と腰に感じる激しい痛みを我慢して、立ち上がり服を着る。
「ちょ、それで帰るのは危ないって。これ、飲みや」
そう言って手渡されたのは二日酔いに効く薬。
「…ありがとう」
「今日休みやないん？」
「午後からバイト」
「じゃあそれまでおったらええやん。あんな激しかったんやから、電車なんてきついやろ」
「無理。帰る」
一刻も早く廉から離れたい一心でそう言うと、彼は目を細めて口角を上げた。
「紫耀、だっけ。同じ大学なん？」
「…なんのこと？」
「他に来てた子達に聞いたらよく喋ってくれたで？平野紫耀くん、俺と同じくらいイケメンやなあ」
ゾッと背筋に寒気を感じた。
「っ…なに、考えてるの…」
するりと腰に腕を回される。
「なんも考えてへんよ…それより、もう帰るん？」
「ほんっと、そういうずる賢い所変わんないよね」
はあ、と息を吐いて、その腰に回った手を振り払った。
「なあ、俺久しぶりにAの作ったご飯食べたい」
思い出すのは高校時代、廉に美味しいって言って貰えるように頑張って作っていたお弁当。
毎日毎日早起きして二人分のお弁当を作って。
あぁ、今覚えば凄く好きだったんだなあ、廉のこと。
「いいよ。勝手に冷蔵庫漁ってもいい？」
「全然ええよ！楽しみやわ〜」
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なんな - はじめまして！この作品面白くて、お気に入りです！ぜひ、頑張っていただきたいです！最新よろしくお願いします (2019年12月16日 17時) (
レス) id: 9359a1f9be (このIDを非表示/違反報告)
えび(プロフ) - はじめまして！すごくすきな作品です！無理せず更新頑張ってください(^^)待ってます！ (2019年11月29日 2時) (レス) id: ce8066408c (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - ステキ作品ですね。読んでいてドキドキワクワクします。今後の展開が気になります。更新されるのが待ち遠しです。頑張って下さい(^-^) (2019年10月26日 10時) (レス) id: 1764c04734 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みく | 作成日時：2019年10月24日 21時
